食料品や洋服、家電、自動車など生活必需品の多くが「工場」で製造されています。「製造業」のおかけで、私たちの生活は成り立っているのです。工場の仕事は、そこで作られているものによって様々ですが、主に「製造(組立)」「加工」「点検」「軽作業(梱包)」「生産管理」という5つの工程から成り立っていることが多いです。
食の多様性からさまざまな種類の食品工場があります。工場内では衛生管理が徹底されており、専用の衛生服を着用して業務を行います。食品製造の仕事には、手を使って行う仕事と機械を使って行なう仕事の2種類があります。前者の場合、レーンにたくさんの人が並んで弁当の盛り付けをしたり、蓋を閉じたり、ラベルを貼ったりします。これらは、専門的な技術は必要ないため未経験者や女性も多いです。後者は、機械の操作やしくみを身につけることができます。
世の中のあらゆる印刷物を製造しているのが印刷会社です。冊子、ポスターなど紙の印刷のほか、ガラス、プラスチックなどさまざまな素材への特殊印刷も行います。職種としては、お客さんとの窓口になる営業マンと、印刷、裁断、製本など作業を手がけるオペレータがメインになります。大きな印刷機を扱うには熟練した技術が必要です。
自動車は製造ラインとよばれる段階を経て作られます。自動車の型をつくるプレス工程、それらパーツをつなぎあわせる溶接工程、色をつける塗装工程、エンジン製造工程、何千ものパーツで車の形にしていく組み立て工程、最後に検査工程となります。しっかりとした教育体制があるため未経験者の採用も盛んです。また、自動車整備士などの資格取得を会社がバックアップしてくれる制度があります。
自動車整備士資格に合格する必要があります。専門的な知識と技術を駆使して、乗用車やバス、トラック、バイクなど自動車の点検・整備を直接担当します。エンジンや操縦、走行、制動、緩衝、連結、動力伝達などの各装置や燃料などの各部分を点検し、整備をします。故障個所などを見つけて分解・点検して、自動車の性能や機能をもとに復現させます。走行上の安全確保とともに、公害や騒音の防止にも努めます。