SPORTS 紹介した5つの分野のほかにも、スポーツビジネスに関わる仕事にはさまざまなものがあります。 スポーツクラブの財務管理から会員管理・講師の手配などを行う「クラブマネジメント」や、スポーツイベントを中心にツアーを企画・実施する「スポーツツーリズム」があります。最近では、旅行会社のジェイティービー(JTB)がスポーツビジネスへの本格参入を決定し、新ブランド「JTBスポーツステーション※」を設立して話題となりました。 幅広い分野の職種があり、さまざまなアプローチ方法があります。ですが、スポーツを学べる学校、できればスポーツビジネスを専攻できる大学、短期大学、専門学校で学ぶのが良い方法です。ビジネスチャンスの拡大から、スポーツビジネスについて学べる学校は増加傾向にあります。 多くの場合、スポーツ理論や実技、経営、マーケティング、ビジネス研究、販売、データ分析など、さまざまな分野から学ぶ内容を選択することができます。●「スポーツ」×「IT系」 近年の健康ブームにより、消費カロリーや走行距離を計算できる技術が取り入れられた商品が数多く生み出されています。実際に学んできたスポーツの知識・技術+IT系の知識が必要になりますが、自分のアイデア次第で新しい商品を生みだせる可能性があるのでやりがいのある仕事でもあります。専門的な知識・技術が必要なのでスポーツと同時並行でIT系の知識を学ぶといいでしょう。「スポーツ」×「○○」スポーツを学んだ人だけが生かせる仕事 近年ではスポーツ系の知識・技術を学んだ人が活躍できる場が増えています。一流スポーツ選手並みの運動能力がなくても活躍できる分野は多くありますが、ここではほんの一例として3つの仕事を見ていきましょう。●「スポーツ」×「介護予防」 「介護保険制度」改正により、要介護者となる前に予防する介護サービスが実施されるようになりました。「介護予防運動指導員」が、高齢者筋力向上トレーニングなどの介護予防サービスを指導しながら、高齢者の方が健康的な生活を送れるように高齢者施設での支援を行っています。●「スポーツ」×「家庭教師」 子どものスポーツ指導として、最近定着化し始めているのが体育専門の家庭教師です。マンツーマンもしくは少人数制で、かけっこから球技まで受講者の希望に沿ったスポーツの指導を行います。児童の体力低下が問題とされている今、注目の分野で急成長を遂げています。45他にもどんな仕事がある?クラブマネジメントやスポーツツーリズムどこで学ぶ?必要な資格は?販売士、体育施設管理士…分野によって有利な資格あり 特定の資格は必要ありませんが、仕事の分野によっては資格を持っていると有利な場合があります。スポーツ用品関連の場合、販売士、簿記などです。体育施設管理士についても、あると良い場合があります。基本的に試験に合格すれば取得できます。 ただし、エージェントの場合、日本のプロ野球では弁護士資格が必要です。サッカーの場合は、国際サッカー連盟(FIFA)の代理人資格が求められることが多いです。他にもある!他にもある!スポーツビジネスを学べる学校で
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