3専門的な職業に就く人の割合が違う!以下のグラフでは、産業別による大学卒業者、専門学校卒業者の就職者数を示しています。専門学校(専門課程)卒業者の産業別就職者数文部科学省「令和5年度学校基本調査」より就職:専攻の分野と関連の深い職業に就く 編入学:大学(専門士) 進学:大学院(高度専門士) 201,938円短期大学と同程度※卒業後即就職し、60歳まで勤務した場合。退職金含めない。大学卒業者の産業別就職者数(令和4年度卒業生)就職者総数448,073名(令和4年度卒業生)専門学校卒業後の進路平均初任給生涯賃金就職:専攻の系統・分野と関連のある職業に限らず、さまざまな業界に就職 ☆就職について融通が利く 進学:大学院など215,809円男性平均:2億6,000万円女性平均:2億1,000万円就職:専攻の系統・分野の専門職(教育と医療等)と一般職に分かれる 編入学:大学201,389円 ※高専卒含む東京都産業労働局「中小企業の賃金事情(令和4年版)」男性平均:2億1,000万円女性平均:1億7,000万円※高専卒含む労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2022」より 理容・美容・エステ・ネイル系のカリキュラム 需要に応えられる人材育成が目標 美容・理容系の代表的な資格である理容師・美容師資格を取得する場合、学校に通ったり通信教育などで知識・技術を学んだりする必要があります。主に専門学校を中心に全国的に学校が充実しており、学校によっては細かくカリキュラム設定がされています。 では具体的にどのようなカリキュラム編成になっているのか、ここでは「美容師養成課程」の学科を例に、短期大学と専門学校のちがいをみてみましょう。 理容・美容・エステ・ネイル系の就職 時代のニーズに合った人間教育が特徴 即戦力を求められる理容・美容・エステ・ネイル業界では、短期間で技術が習得できる2年制の学びが主流となっています。美容業界というと華やかなイメージがありますが残念ながら、アシスタントなどは賃金も安いため、早期に退職してしまうこともあるのが現状です。 そのため学校側でも入学時から就職を意識し、挨拶などのマナー指導や どちらも美容師国家試験受験資格のためのカリキュラムを基本としています。専門学校は実学を重視し、実習時間が豊富です。近年は美容技術のほかにもメイクアップ・ネイル・エステティックなどをより深く学び、卒業後即戦力としてトータルに活躍できる人材の育成に力を入れている専門学校が増えています。 一方、短期大学では一般教養を中心に力を入れています。上記のように「経営マネジメント」や「美容心理学」な大 学「人間教育」に力を入れている所が増えています。企業を招いての講習会やセミナー、エントリーシートの作成講座、インターンシップ制度の導入、また資格取得のための講座など、学校が実施してくれるサポートは数多くあります。それは大学・短期大学・専門学校の間で大きなちがいはありません。また就職後もサポートしてくれる学校もありますので、確認してどの授業が開かれており、技術だけでなく教養も併せ持った美容師の育成を目指しています。 近年は、男性がネイルサロンに行ったり、女性が理容室でシェービングを受けるなどサービスの形態も変わってきています。そのため、さまざまな変化に対応できる人材育成を目的としたカリキュラム設定を行っている学校も増えています。そのような意味では、選択肢は広がってきているといえるでしょう。短期大学みるといいでしょう。 なお、近年では理容・美容・エステ・ネイルの知識・技術を生かせる就職先が広がっている傾向もあります。高齢者や障がいのある人を対象にした、「福祉理美容士」「ハートフル美容師」「ケア理容師」などもあり、時代のニーズに対応しているといえます。就職者総数190,433名不動産業,物品賃貸業 2.9%運輸業,郵便業 2.4%生活関連サービス業,娯楽業 2.2%学術研究,専門・技術サービス業4.8%建設業 4.9%サービス業(他に分類されないもの) 7.2%公務(他に分類されるものを除く)6.4%情報通信業 11.7%金融業,保険業 5.4%宿泊業,飲食サービス業 2.5%その他 3.0%卸売業,小売業 14.2%医療,福祉 14.2%製造業 10.5%教育,学習支援業 7.7%進学した分野とは異なる分野へ就職 7.9%文化・教養関係15.5%服飾・家政関係1.7%商業実務関係11.7%教育・社会福祉関係 6.3%工業関係 14.7%農業関係 1.0%医療関係 25.4%衛生関係 15.8%48〈大学・短大と専門学校〉就職はこうちがう
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