分野別ガイドブックNo3
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月3月2月1月12卒業式卒業料理作品展後期定期試験技術考査冬休みどうなのかを考えるべきでしょう。時間や交通費は大きな問題なので、意外と重要なことです。⑤学校の内外の環境はどうか まず、その学校が調理技術を学ぶ場としてふさわしい環境にあるかどうか。また内部的環境としては、そこに通学している学生の勉学の意欲や人間関係がどうかなども考慮に入れるべきです。中退者の多いところはさけた方がよいでしょう。 調理師学校の場合、現行の法規(調理師法)では中卒で入学資格があります。しかし現状は高校卒業生が多く入学しており、学校によっては、中卒者以上を対象とする高等課程、高卒者を対象とする専門課程などがあります。 選抜方法は、書類選考と面接、学力考査で選考している学校がほとんどです。入学するのに必要な学力の水準も、普段の授業をしっかりと学んでいれば十分合格できます。ただし、学校に入ってからは、関連の教科・科目も学ばなければなりませんので、教科書を理解できる程度の基礎的学力は必要とされます。 なお、簡単な作文などの学科試験を行う学校もありますので、文章構成などの勉強は必要です。 調理師養成課程には1年制と2年制の学科がありますが、どちらに入学しても卒業と同時に調理師免許を取得することができます。1年制は「技術を習得してすぐに社会に出て活躍できる」、2年制は「調理だけでなく経営面についても深く学ぶ」といった学習や就職に対するスタンスの違いだと言えるでしょう。もちろん2年制のほうが1年制よりも卒業までに必要な学費は高くなります。 そして養成課程には昼間部はもちろん、夜間部を設置している学校もあります。修業年限は昼間部が1〜2年、夜間部が1.5年〜2年と大きな差はなく、しかもカリキュラムや使用できる施設にもあまり違いがありません。昼間部と夜間部の違いは学習する時間と学費にあります。そのため、経済状況やライフスタイルに合わせて進学することができます。55 近年の日本は「エコ」への関心が高まり、自然環境を守る活動が、各所で行われています。料理の世界にも「エコ・クッキング」という言葉があります。「エコ・クッキング」とは、「食」を通じて環境問題を体験的に楽しく考えるというコンセプトのもと、買い物から料理、片づけの一連の流れを通して環境に配慮する食生活を意味します。●調理師の腕が“エコ”につながる 食料が飽和している現在、家庭から出るゴミの多くは食べ残しが占めていると言われています。生活排水による河川の汚染なども問題となっていますが、調味料や油脂類、飲み残し、調理などによる汚染も大きな理由のひとつです。しかしこれらは調理段階の配慮で解消できることが多く、調理師の腕の見せどころとなっています。●エコ・クッキングナビゲーター エコ・クッキング推進委員会では、エコ・クッキングの普及を目的として、エコ・クッキング指導者養成講座を開催しており、環境のための知識と技術を身につけられます。入学方法は?キャンパスライフ「食」の世界からも環境に貢献する“エコ・クッキング”

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