分野別ガイドブックNo3
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ババイイオオ業業界界いうちにということを一貫して大切にしてきました。 お客様から美味しいと言われることも、うれしいことですが、私の場合、お客様にたくさん来ていただいて、お店がにぎわっていて忙しい時、「この仕事は自分にしかできない」と思える瞬間に、調理の仕事をしていてよかったと感じます。 専門学校で身に付けた、鍋磨き、挨拶、時間厳守、上司先輩への気の使い方などは、調理の現場で大変役に立ちました。飲食業を目指す人には、「何のために、飲食業に就きたいのか?」、それに、明確に答えられるようになってほしいです。大事なことは、「答えは一つじゃない」ってこと!!自分だけの答えを見つけてください。 ジャパンケーキショーで銀賞を頂いたときの作品を期間限定で販売した際、お客様からとても美味しかったと激励の手紙を頂きました。お客様に喜んで頂けたことも嬉しかったのですが、自分が努力して作ったものを認めて頂けたと感じ、「この仕事をしていて良かった。また頑張ろう」と思いました。 パティシエは、仕事量が多い大変な職業だと思います。そのことも踏まえて進路を考えてもらいたいです。やりがいは、かなりあると思います。できなかったことが少しずつできるようになっていくのは、とても楽しいです。最初は叱られることもあると思いますが、3年、5年もたてば自分の裁量で仕事ができるようになっていくので頑張ってほしいです。プロフィール▶専門学校卒業後、フレンチやイタリアンのレストラン、ウェディング系の料理を提供する施設などで調理師や料理長などを経験。現在は、直接生産者と話をして、多種多様な食を提供する『THE RESTAURANT(ザ・レストラン)』で料理長を務めている。プロフィール▶2013年、東京會舘入社し、半年間のサービス研修後に本館レストラン業務を担当。2015年、ホテル椿山荘東京に出向。2019年、東京會舘銀座営業所・銀座スカイラウンジ製菓長代理。2021年、東京會舘本館ペストリーアシスタントチーフ。日本調理技術専門学校〜THE RESTAURANT料理長八巻 敦 さん日本調理技術専門学校調理師本科 卒業東京會舘本館ペストリーアシスタントチーフ川上 貴司 さん国際TBC調理・パティシエ専門学校パティシエ(製菓衛生師)学科 卒業7なぜ飲食業に就きたいかに明確な答えを持ってほしい 実家がお寿司屋を営んでおり、小さいころから飲食系の仕事に就きたいと考えていました。実家の寿司屋は長男が継いでおり、私はそれ以外のジャンルに就きたいと思っていましたので、フランス料理の道を歩むことにしました。 これまで様々なお店や施設で料理を作ってきましたが、温かい物は温かいうちに、冷たい物は冷たお菓子1つ1つがお客様に届けられる特別な一品になる 日々の仕事で大切にしていることは、1つ1つがお客様に届けられる大切な商品だということを心に刻みながら仕事に取り組むことです。毎日同じ物を100個、1000個と作っていると、「これくらいなら」という気持ちが出てくるので、自分にとってはたくさんある中の1つだけど、お客様にとっては特別な一品になるということを忘れずに仕事をしています。調理のプロフェッショナルパティシエのプロフェッショナル巻頭メッセージ 業界で活躍するプロフェッショナルから高校生の皆さんへ

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