─ 47 ─見直し後福祉系高校ルートどんな仕事? 介護福祉士は、超高齢社会になくてはならない専門技術者として一身にその期待を担っています。 介護福祉士は、寝たきりのお年寄りや重度の身体障がい者、認知症のお年寄りなど、日常生活を送るうえで何らかの不自由な側面をもつ人々の必要に応じて、入浴・排泄・食事サービス・その他の介護実務などを実際に行い、また当人や介護者に指導を行うことで自立を支援します。 活躍の場は、高齢者や障害者のための福祉施設や、地域の在宅介護のほか、病院やシルバーサービスを行う民間企業などにも広がっています。国家試験受験義務化による資格取得のシミュレート養成施設2年以上科目履修(1,850時間程度)どこで学ぶ?大学・短大・福祉系高校または●学校の種類 文部科学大臣・厚生労働大臣または都道府県知事指定の大学・短大・専門学校など。●修業年限 大学は昼間4年、短大・専門学校は昼間2年。1年制の養成施設は福祉系の大学等の卒業者が対象。2年制の養成施設は高等学校の卒業生等が対象となっています。●授業内容 社会学などの基礎分野と家政学などの専門科目を学び、講義と演習・実習を通して介護福祉を学びます。介護実習は、老人ホームなどの施設において10週間以上を3回〜4回に分けて行います。2027年試験以降から福祉系高校3年以上・53単位(1,855時間程度)(450時間程度)実務経験3年以上実務者研修6カ月以上資格を取るには? 介護福祉士の国家資格を取得するには、介護福祉士養成施設を卒業するという方法が早道です。しかし、2015年以降、養成施設の卒業者を含む全ての対象に国家試験の受験が義務づけられることが検討されました。 2017年より受験資格は付与し、5年以内に国家試験に合格するか、5年連続して実務に従事することで資格を取得するという措置をとっていましたが、2022年からの義務化は人材確保の点で反対が根強く、2027年以降に先送りされました。 実務経験ルートとは、介護業務の実務経験を積んだ上で国家試験合格を目指す方法のことを指します。受験資格は「対象となる施設(事業)及び職種での従業期間3年(1,095日)以上、かつ従事日時540日以上」に加えて、「介護職員実務者研修」の受講も義務付けられます。養成施設ルート合格国家試験合格介護福祉士実務経験ルート合格国家試験受験の義務化、2027年以降に先送りに養成施設で学びます資格取得方法の変化に注目!超高齢社会において、なくてはならない専門家。介護実務を実際に行うだけでなく、介護者にも的確なアドバイスと指導を行います。また、介護福祉養成校では家政や医学を強化したカリキュラムが実施され、医療職チームの一員としても期待されていくことになるでしょう。超高齢社会の担い手であり、注目の専門職介護福祉士
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