公認心理師と臨床心理士のちがい 公認心理師は2017年に法が施行された心理学系唯一の国家資格で2023年5月に第6回目の試験が実施されました。一度取得すれば更新はありませんが、業務では医師と連携し、指示を受ける必要があります。一方臨床心理士は民間資格で、5年ごとの更新制度があり、高度な専門性が求められます。資格は多くありません。しかし、さまざまな協会や学会などで認定している資格が数多くあります。●臨床心理士 （公財）日本臨床心理士資格認定協会が行う試験（筆記･口述）を受けて合格しなければなりません。 受験資格として指定の大学院を修了することなどが定められていますが、社会的な要請にこたえて、指定される大学は今後も増えていくと予想されます。〈問い合わせ先〉（公財）日本臨床心理士資格認定協会☎03（3817）0020●公認心理師【国】 主な資格取得方法は、大学と大学院で指定の科目を履修し、公認心理師試験に合格することです。試験は午前と午後の筆記試験で構成されています。〈問い合わせ先〉（一財）日本心理研修センター☎03-6912-2655●産業カウンセラー 職場での心理的な悩みや人間関係の問題、従業員のメンタルヘルス等をケアします。産業カウンセラーと上級のシニア産業カウンセラーの2種類の資格です。 資格取得には、学部で指定の科目の単位を取得するなどの受験資格を満たし、筆記と実技の試験に合格する必要があります。─ 51 ─〈問い合わせ先〉（一社）日本産業カウンセラー協会☎03（3438）4568●カウンセリング心理士 （一社）日本カウンセリング学会認定の資格。2020年に「認定カウンセラー」から名称変更されました。カウンセラーの資質向上を目的とし、学会会員のみが対象になります。〈問い合わせ先〉（一社）日本カウンセリング学会☎03（6304）1233●キャリアコンサルタント 職業の選択、職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行います。主な活躍の場は、大学や人材紹介業界です。試験は学科試験と実技試験で行われ、両方の合格が必要です。試験に合格し、名簿に登録すれば、正式に活動することができます。 似た名称の「キャリアコンサルティング技能士」は、キャリアコンサルタントの上位資格として位置づけられています。〈問い合わせ先〉（特非）キャリアコンサルティング協議会 試験部☎03（5402）4688●スクールソーシャルワーカー 学校・自治体・家庭と連携して児童の相談に応じます。特定の資格はありませんが、ここで紹介したいずれかの資格を取得すると良いでしょう。どんな仕事？ カウンセラーの仕事は、さまざまな悩みを持つ人々に対して、相談や助言を行うことです。最近は日本でもカウンセラーに対する社会的認識が高まり、今後一層多くの分野で必要とされます。例えば、いじめや不登校などの問題を抱える児童・生徒と保護者、会社の中でストレスを感じているビジネスマン、また超高齢社会の老人福祉の場でも心理的なケアが求められています。 活躍の場は、地方自治体から医療・保健現場、学校施設、私立の相談機関や企業内の健康管理室まで多岐にわたります。資格を取るには？該当の協会や学会の 現段階ではカウンセラーの国家人の悩みを聞き、助言をして社会生活を円滑に送れるよう支援します日常の中の悩みは、個人だけのものではなく、社会の悩みにもつながります。産業カウンセラーが注目されているのもそのあらわれでしょう。一方、キャリアコンサルタントは、学生や求職者、在職者などに職業に関する相談や能力開発に関する助言を行う専門職で、重要性が年々増している資格です。悩みのある人の心強い相談・助言役試験を受けますカウンセラー・相談員
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