語学・ビジネス分野の資格は、栄養士や調理師のように、卒業と同時に免許が取得できたり、看護師等の医療分野のように、卒業すると受験資格がもらえるというものはあまりありません。 この分野では、卒業後の資格のために専門学校に入学するのではなく、通学している間にいくつ資格を取るかを目的としましょう。各学校では、それぞれの仕事や専門分野に関連した国家資格や検定の受験指導に力をいれています。・経理簿記系の学科→簿記検定(日商簿記、全商簿記など)、税務会計能力検定、税理士、公認会計士など・ビジネス系の学科→マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)、漢字検定、商業英語検定、情報検定、ビジネス能力検定、秘書検定など・医療事務系の学科→医療秘書検定、診療報酬請求事務能力認定など・秘書系の学科→秘書技能検 定、秘書英語など・語学系の学科→実用英語検 定、TOEFLⓇ、TOEICⓇL&Rなど・観光系の学科→全国通訳案内士、旅行業務取扱管理者試験、レストランサービス技能検定など この分野で目指す資格は、取得目標資格がほとんどで、学校に入学して無試験で取得できる この分野の進路は、①総合的ビジネス知識を身につけ、企業(会社)に就職して一般業務に従事するタイプと②専門知識・資格・技術を生かした職業(企業)に就職するタイプに分かれます。 ①のタイプをめざすには、ワード、エクセルなどのパソコンソフト、簿記能力、語学・英会話、文書作成、接客マナーなどビジネス全般に必要なものが身につけられる学校を選びましょう。資格や検定の取得、教養や礼儀など社会人として最低限必要なマナーを身につけておくこともポイントです。 ②のタイプでは、経理の最高峰資格「公認会計士」や、「税理士」、コンピュータを極めるなら「情報検定」、旅行・観光業務なら「旅行業務取扱管理者資格」を目標にするなど、職種に対する専門知識や資格をめざします。 ビジネスマンとしてのコミュニケーション能力も身に付けておきたいです。 アフターコロナの中、特に観光に関連した職種では人手不足が発生し、専門学校へは多くの求人が届いています。それは、即戦力として専門学校生が求められているからです。また、資格取得、面接指導など、一人ひとりへの就職支援がより充実してきている結果とも言えます。 情報が日々、高度化、高速化する現代。社会に出てから学ぶより、コンピュータを駆使できる処理能力、そして、企業の各国への進出を受け、語学力はもちろんコミュニケーション能力を養成する専門学校は、これからの時代も企業から期待されるでしょう。47実力が試される時代、即戦力を身に付ける専門学校の強みものではありませんから、しっかり受験指導をしてくれる専門学校を選びましょう。進路・適性資 格専門学校のアウトライン大学・短大併修制度 この制度は、WスクールやWライセンス制度などともよばれます。専門学校に入学し、同時に大学や短大の通信教育課程を受講するシステムをいいます。併修する大学や短大、また学科などは、各専門学校が提携しているところに限定されている場合が多くみられます。 併修制度のメリットは、専門学校で学ぶ単位が大学・短大課程でも認定されたり、勉強のバックアップが受けられるなど、受講生のためにさまざまな配慮がされていることです。 卒業時までに必要な単位を修得すれば、大学の場合は学士、短大の場合は短期大学士の学位がもらえ、就職の幅も広がります。近年の近況
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