分野別ガイドブックNo5
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仕事につくにはチャート(パモタールン)〈どんな仕事?〉〈アドバイス〉通訳案内士試験、実用英語技能検定、観光英語検定、TOEICⓇL&Rなど。●ビジネス通訳者●会議通訳者●放送通訳者■通訳科■英語通訳科■通訳・観光ガイド科 など●芸能通訳者●医療通訳者●通訳ガイド などイドを行う「観光通訳(通訳ガイド)」などがそれにあたります。他にも「学校通訳」「行政通訳」などがあり、活躍する場によって色々な通訳が存在します。 今後、需要が伸びると期待されるのが「手話通訳」です。2011年に法律で手話が言語として認められ、手話言語の普及啓発や手話通訳者の支援のための条例が全国502の自治体で成立しています(手話言語条例マップ:2023年10月3日現在)。手話通訳者とは、音声言語と手話間の通訳だけでなく、国際手話と日本手話間の通訳をする人まで含まれます。 例えば会議通訳は、政治・経済をはじめ、さまざまな社会的問題がテーマとなるため、幅広く社会に精通した知識が必要とされます。観光通訳は、観光地の知識だけでなく、旅で生じるトラブルの対処方法など、旅行全般の知識も求められます。 そして、それらの土台となるのが、日本語の表現能力です。話し手の感情やニュアンスを読みとり、その場に適した表現で聞き手に伝えることが通訳の役割です。関連職種関連学科デ持っていると有利な資格〈なにを学ぶの?〉66業界知識は必須だが大前提となるのは表現能力 通訳者にとって、自分が活躍する業界の知識は不可欠です。ビジネス、芸能、医療……さまざまな通訳が活躍 さまざまな異なる言語を担う通訳者。その活躍の場は、国際会議から報道、芸能、観光など多岐にわたります。 国際会議や商談など、政治やビジネス関係の通訳には、「ビジネス通訳」「会議通訳」などがあります。ビジネス通訳は、主に企業での商談や打ち合わせなどのビジネスシーンで、会議通訳は国際的な会議やシンポジウムなどで必要とされます。 「放送通訳」は、海外ニュースの通訳が主な仕事です。放送通訳は、生放送を見ながら通訳を行う同時通訳、録画された映像を見て通訳を行う時差通訳に大別されます。 芸能・スポーツ界での通訳には「芸能通訳」「スポーツ通訳」などがあります。インタビューや舞台挨拶、監督からの指示などを伝えるほか、選手や芸能人の私生活までサポートするケースもあります。 日本に住む外国人や海外からの観光客をサポートする通訳の仕事もあります。病院など医療の現場で医者と患者との意思疎通を助ける「医療通訳」、海外からの観光客のために観光地のガ色々なことに興味をもち常に学ぶ姿勢を持ち続ける 通訳者に求められる人物像は、未経験の分野を積極的に学び、色々な人々とのコミュニケーションを率先してとれる、知的好奇心の強い人なのです。海外の人たちとの架け橋として欠かせない存在通訳

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