新着情報資格・検定試験 〈どんな仕事?〉外国語に精通しているだけでは難しいため、特技を翻訳の仕事に活かせる可能性があります。ビジネスのグローバル化が進むにつれて、産業翻訳家へのニーズは年々高まっています。〈なにを学ぶの?〉 そのほか、日本翻訳連盟でJTFほんやく検定という試験が実施されていますし、他の外国語にも資格試験があります。 翻訳では、外国語の語学力はもちろん、日本語の表現力も必要不可欠です。語学を身につける際、その地域の文化を知ることも大切になります。〈アドバイス〉 現在、自動翻訳ツールなどもありますが、文芸作品や専門分野の翻訳は自動翻訳では対応できず、翻訳者の力が必要です。 将来、翻訳することを目指す分野の本や文章、映像などにたくさんふれ、その分野の知識と知見を蓄えた上で翻訳の仕事に臨みましょう。JTFほんやく検定、知的財産翻訳検定、翻訳実務検定「TQE」、TEP TEST、JTA公認翻訳専門職資格試験など。●出版翻訳家●映像翻訳家●ビジネス翻訳家■翻訳学科■外国語学科■英語翻訳学科 など●産業翻訳家●エンタテインメント翻訳家 など■英語通訳翻訳科関連職種関連学科持っていると有利な資格●JTFほんやく検定英日翻訳日英翻訳次回試験日程第80回:2024年1月27日(土)区 分1 級2 級3 級1 級2 級3 級受験者数390名217名67合格者数 1名 18名 56名 7名 16名 41名合格率 0.3% 5% 14% 3.2% 7% 19%(第76回・77回)たくさんの書物や映像に触れようさまざまな分野の外国語を日本語に訳すスペシャリスト 翻訳は、外国語の文書や音声情報を日本語の文字情報に置き換える仕事で、ジャンルには、「出版翻訳」、「映像翻訳」、「産業翻訳」などがあります。 出版翻訳は文芸翻訳とも言われ、海外の小説や児童書などの出版物を日本語に翻訳します。文芸作品以外では、学術書や専門書、政治経済、時事に関する書籍や記事などを翻訳します。 映像翻訳は、映画や海外ドラマ、ニュース、ドキュメンタリー番組など外国語の音声情報を日本語に訳します。映像配信サービスの普及で外国語の映像作品の翻訳機会も増え、逆に日本の映像作品(アニメやゲームが中心)を外国語に翻訳する機会もあります。 産業翻訳は、企業や官公庁で扱われる契約書、マニュアル、仕様書、決算書、パンフレットなどのビジネス文書の翻訳です。 国内での翻訳のほとんどがこの産業翻訳であり、翻訳業界では最も需要が多くて参入しやすいジャンルです。 なかでも、ITなど技術系文書の翻訳の需要が高まっています。専門知識が必要な翻訳は、外国語力はもちろん日本語の表現力も必要 翻訳の仕事をするのに、特に資格は必要ありません。が、発注先に説明しやすいように資格を習得した方が良いでしょう。 日英翻訳であれば、英検やTOEICなどの資格を取得している方も多いようです。一般的にTOEIC800点程度以上が望ましいとされていますが、技術系翻訳ではそれ以上に専門用語や技術的な理解力が求められるため、それ以下の成績でも多くの仕事を受注している方もいます。語学力と日本語力を駆使して、洋書や洋画を輝かせるスペシャリスト翻訳
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