分野別ガイドブックNo7
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 デザイン分野ではないものの、出版・編集において重要な仕事をいくつか説明します。●装丁家(ブックデザイナー)●タイポグラファー・書体デザイナー●編集者 ●記者 ●校正士●作家 ●ライター ●DTPデザイナー●Photoshopクリエイター能力認定試験●Illustratorクリエイター能力認定試験●CGクリエイター検定 ●DTPエキスパート ●色彩検定 エディトリアルデザイナーは、雑誌や書籍、パンフレットなどの装丁から、グラビア、本文ページなどのビジュアル面の全てを美しく、見やすくデザイン、編集する人です。グラフィックデザインと共通の分野でもあり、一見同じ技術のようですが、グラフィックデザイナーが宣伝・広告をメインとするのに対して、エディトリアルデザイナーは、文章・記事・雑誌・グラビア・ページ立てなどに関わる、本というジャンルに特化したデザイナーです。 近年、出版物が「読むもの」から「視るもの」へとビジュアルデザイン化されたものが増えてきており、本の表紙デザインで購入する“ジャケ買い”の傾向もみられます。それだけに文庫本の定期的な表紙リニューアルのような新たなアプローチも必要となるでしょう。 その性質上、編集者と分野を同じくするところが多いのですが、デザインの一分野である以上、もちろんデザインの理論・造形演習を学ぶことが必要です。その上で編集についての知識を身につけつつ、エディトリアルデザイナーとしての企画力、構成能力と繊細な感覚を磨くことが大切です。いかに読みやすく、効果的に受け入れられるかということを考え、写真のトリミングや配置、編集レイアウト、製本、文字指定などからDTPの知識、カラー印刷、用紙など、本の企画から造本までの一通りの知識を習得します。◆ブックデザイナー 本の装丁や帯など、主に本の外観限定でデザインをする人のことを言いますが、エディトリアルデザイナーと同じ意味を指す場合もあります。◆タイポグラファー・書体デザイナー 色々な特徴のある印書書体(活字)を使い分け、ページ全体のバランスを整えた文字組みのデザインをします。イラスト等がない場合、文字だけでデザインを行います。●編集者出版社や編集プロダクションで、本(雑誌・書籍)や新聞などを企画・編集・制作します。紙面に作品を載せる作家や漫画家、イラストレーターなどの選定や交渉も行います。●記者新聞や雑誌の編集部に所属し、さまざまな事件・事象を取材して記事にまとめます。●校正士文章中の誤字・脱字をチェックして修正をする仕事です。専門の資格もあります。●作家主に出版社を介して読み物を書き、本や新聞に発表して収入を得る仕事です。小説をはじめノンフィクション、エッセイ、随筆などジャンルごとに多くの作家がいます。●ライター雑誌・新聞・Webサイトなどに載せる色々な文章を、依頼を受けて書きます。場合によっては取材なども行います。40写真提供:専門学校東洋美術学校〈どんな仕事〉〈何を学ぶか〉《出版・編集関連のその他の仕事》〈関連職業〉関連職業関連資格デザイン系本や雑誌、読み物の顔はここで決まるエディトリアルデザイナー雑誌や書籍に特化したグラフィックデザイン編集者としての知識も

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