●ユニバーサルデザインコーディネーター認定試験●CAD利用技術者●カラーコーディネーター検定●プロダクトデザイナー ●原型師●フィギュアデザイナー ●モデラー トイデザイナーとは、プロダクトデザイナーの中でも玩具(おもちゃ)のデザインに特化した職種をいい、玩具デザイナーなどとも呼ばれます。一口に玩具と言っても、積み木やパズルなど乳幼児向けの知育玩具から、大人向けのフィギュアやプラモデル、菓子のおまけ・食玩や人気のカプセルトイまでさまざまで、それぞれ対象とする人やデザインのありかたも異なっています。それらに共通しているのは、人が遊んだり眺めたりして楽しむものをデザインするということであり、常に遊び手の気持ちを意識した仕事が求められます。 仕事の流れは、メーカーの製作会議で商品の企画意図やコンセプトを理解するところから始まり、全体のフォルムから細部のデザイン、素材やコスト、遊びやすさなど色々な課題をクリアしながらデザインをしていきます。また、とくに子供向けの玩具の場合、遊ぶ上で万が一にも危険がないかを徹底する必要があります。 トイデザイナーになるには、デザイン系、特にプロダクトデザインについて学べる専門学校や大学・短大を卒業後、玩具メーカーに就職するのが一般的です。食玩のデザイナーをめざす場合は菓子メーカーに就職してもいいですが、最近は玩具やフィギュアのメーカーに食玩の製作が依頼されることもあります。 基本的にはプロダクトデザインと同じく、色彩知識やデッサン、イラストレーションなどグラフィックデザインの基礎を身につけるところから始めます。その後、玩具を作る素材の研究、玩具屋を訪れてどんな商品が流行っているかのフィールドワークなどを繰り返しつつ、実習で実際に玩具を制作します。 トイデザインには、見た人が手にとって遊びたくなるようなデザインに加え、手にとった時の遊びやすさといった機能性、そして安全性が求められます。ユニバーサルデザインのような、万人に通用するデザインを意識することが大切です。また、市場で今何が求められ、注目されているか、次にどんな玩具が人気になりそうかをリサーチするアンテナも張っておくべきでしょう。 フィギュアやプラモデル、その他玩具などを大量生産するための原型モデルを形作る仕事です。日本人作家が手がけるフィギュアモデルは海外でも人気があり、中には高額で取り引きされている作品もあります。造形能力に加え、頭の中のイメージを実際の像に置き換える立体構成能力が求められます。48〈どんな仕事〉〈何を学ぶか〉〈アドバイス〉〈関連職業〉関連職業関連資格デザイン系トイデザイナー子供から大人まで、みんなが楽しめるものを形作る積み木からプラモデル食玩やカプセルトイまで分野は多彩プロダクトデザインの基礎から玩具への造形を深めていく遊びやすさに安全性を重視人気玩具のリサーチも大切◆フィギュアデザイナー・造形師
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