●空間デザイナー●ディスプレイデザイナー●照明デザイナー●フラワーデザイナー●インテリアデザイナー●インテリアコーディネーター●インテリアプランナー●照明コンサルタント インテリアデザインは一般に室内設計、室内装飾といわれ、住空間の内側の生活スペースを設計計画することを指します。 わが国の住宅が洋風化されたことで一般社会に定着してきたデザイン分野です。もちろん建築の外側とも一定不可分の関係にありますが、居住空間を秩序ある、調和のとれた、よりよい状態にするという点で独立したデザイン分野なのです。またこれはインテリア(内部空間)を人間の行為、文化、欲望の表現としてとらえ、人間生活との深い関わり合いをデザインすることに通じるのです。 このような視点から、単に室内だけにとどまらず、広く建築からエクステリア(建物の外装)までも学ぶことが大切になってきます。 住宅の室内空間は冷暖房設備をはじめとして、各種の家具や調度品、敷物、装飾品など多種多様なものが互いに関連して一つのデザインを形成しています。インテリアデザイナーはこれら空間の総合的な演出者でもあるわけです。 またインテリアデザインには、住宅空間だけにとどまらず、ウィンドウディスプレイや店舗デザイン、オフィスのデザインなども含まれ、さらに船舶、航空機、自動車の内部空間もインテリアデザインの対象になっています。 インテリアデザインは建築と密接な関係の上に成り立ち、人々が住まうための設備や道具を考えます。まず空間処理の基礎となるスペースの把握から始まり、平面での構成・造形、理論と共に形と色と空間を捉えます。そして室内設計にもっとも必要な設計製図、完成予想図のためのデッサンも学びます。さらに人間と環境との関係を究明する人間工学の勉強を始め、家具のデザイン、装飾器具のデザイン、と多種多様の勉強をします。また一般住空間だけでなく応用分野として商業建築、店舗設計などの理論と実習も学びます。 さらに専門知識を学び、実技、色彩、透視法、ファニチャー(大型家具)の実物・ミニチュアの制作と実習も行います。卒業制作では実際の喫茶店や博覧会会場のエクステリアのモデルプランなど、多彩な作品をつくるように指導する学校が多いようです。 またインテリアを構成する木材、籘竹、石材のような天然資材をはじめ、金属や陶磁器、ガラス、各種のプラスチック、さらに織物まで多岐にわたる素材の特色と知識に精通することも要求されます。 インテリアデザイナーとしての活躍の場は、住宅メーカー、リフォーム会社、建築事務所、家具ショップなどでの住居設計やリビングデザイン、インテリアデコレーション、リビングアクセサリー、店舗・ショールームの設計とデコレーション、設備や照明のデザインなど生活空間、商業空間の双方にまたがる幅広い分野にわたっています。49写真提供:中央工学校〈どんな仕事〉〈何を学ぶか〉〈卒業後の進路〉関連職業関連資格人が過ごすさまざまな空間を演出デザイン系インテリアデザイナー家の中だけでなく乗り物の中までデザイン建築関係にはじまり人間工学、素材の知識…
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