分野別ガイドブックNo7
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●エクステリアプランナー●インテリアプランナー●建築士●インテリアデザイナー●ガーデンデザイナー インテリアデザイナーは家や店舗の室内など、住空間の内側を設計することが仕事ですが、それとは反対に、エクステリアデザイナーは庭や玄関まわり、駐車場、フェンスなど建物の外部の環境全般(エクステリア)をレイアウト・デザインする仕事です。エクステリアは個人住宅に限らず、ビルのエントランス(入口)や、商業施設のパティオ(中庭)など、多くの場所にあるため、多方面で活躍できます。また、商業施設の場合は、照明や看板、広告などによってお客さんを効果的に集めるエクステリアも求められます。そのために、人の集まる時間帯や季節の変化を意識したデザインにする工夫も必要です。 仕事においては、施工主のどんなエクステリアにしたいかという要望を確認し、実際に建築したイメージから必要な素材、人員、工期などを具体的に形にし、工事を進めていきます。また、エクステリアだけ施工すればいいわけではなく、周辺環境との美観の調和が崩れないよう、バランスよい施工を心がけなくてはなりません。 エクステリアデザインの学校では、設計製図やCAD技術の知識・技術をはじめ、住宅建築、造園、土木、ガーデニングなどの幅広い分野について、理論、実演、工事素材の勉強など多くのことを学びます。もちろんデザイン方面でも、空間デザインの方法論や造形による実習、デッサン、人間工学などさまざまに勉強をします。分野の特性上、屋外での実習・実演が多くなるのが特徴です。 デザイン系の学校を卒業した後は、工務店や建築設計事務所、造園会社やエクステリアメーカーなどに勤務し、プロとして経験を積んでいくことになります。エクステリアプランナーや建築士などの資格を取得してスキルアップすれば、仕事の幅も広がり、独立して個人の設計事務所を開くことも現実性を帯びてきます。50〈どんな仕事〉〈何を学ぶか〉〈卒業後の進路〉関連職業関連資格デザイン系エクステリアデザイナー住空間の外側設備をデザインする仕事建物の外部やビルのエントランス商業施設の中庭などをデザイン建築、造園、土木など屋外実習を繰り返すスキルアップすれば将来は個人事務所を持てるように

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