分野別ガイドブックNo7
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●登録ランドスケープアーキテクト●造園施工管理技士●景観・造園(ランドスケープ)デザイナー●都市計画家(アーバンデザイナー) インテリアデザインは、私たちの住む住宅から、一般の店舗やオフィス、あるいは船舶・航空機、乗用車に至るまで、“そこにあるモノの内部”である「室内」を総合的に演出するものです。 しかしながら、文明・文化が進歩したことにより、改めて自然の尊さや、潤いとゆとりのある空間の必要性が叫ばれ、緑地計画や公園・施設整備などを望む声が大きくなってきました。また近頃よく、デザインフィールドでは「快適」を意味する“アメニティ”という言葉が用いられています。「場所」や「環境」、「設備」、「外観装飾」、「風景」、「気候」などといった、生活空間を取り巻いている外的条件に、人々が快適さや心地良い感覚を求めている表れだと言えるでしょう。 その結果、広大な大地の自然環境の保全、開発から、道路、交通機関、店舗、工場、公園、病院、上下水道、学校などの身近な施設のデザインまで、全てのオープンスペースを対象とした、“社会生活空間デザイン”、いわゆる、“環境デザイン”という新しい概念が定着してきたのです。人為的な生活環境に関わるものをデザインワークのベースとして、都市デザイン、建築デザイン、造園デザイン、インダストリアルデザイン、サインデザインなどの各主要素を相互に作用、関係させた領域として捉えられています。 実際に、公園・緑地計画や地域整備、都市化などが環境デザインの下で行われるいま、それらの諸機能と人々の生活との新しい関わり方を提案できる、幅広い知識と秀れた感覚・表現力を兼ね備えた、“環境デザイナー”に対する期待は、仕事量とともに、年々確実に増えています。 平面ではなく、立体で表現するのが環境デザインです。従って、それが小さいものであろうと、大きいものであろうと、その空間を一つのデザインとして演出できるように、対象の捉え方やコンセプトなど、全てのモノを立体的な感覚でイメージできるように、基礎的な立体感覚や基本的技術を磨いていきます。 具体的には、デザインの基礎となる構成力やデッサン、平面表現トレーニング、造形トレーニング、図学などの実技訓練が行われ、これらを踏まえた上で、模型実習やパース実習、モデリング、レンダリング、プレゼンテーション技法などを学びます。 また、これらと併行して進められる講義科目では、色彩理論構成やビジュアル・コミュニケーション論、生活文化論、建築概論、印刷概論、造園論などを履修し、発想やアイディアを具体化するための、デザイナーとしての専門的表現力・思考力を養います。さらに、培った実力で卒業制作を行います。52〈どんな仕事〉〈何を学ぶか〉関連職業関連資格家を超え、街へ̶̶もっとも大きなデザインデザイン系環境デザイナーあらゆる“オープンスペース”を対象としたデザイン立体的にイメージできるよう感覚や技術を磨く

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