●色彩検定●美術検定●版画家●イラストレーター 画家というのは、名前のとおり絵を描くことを職業にしている人です。キャンバスや紙、絵の具と筆で独自の世界を表現した絵画を描き、それを画廊に持ち込んで買い手を探し、生計を立てます。画家は企業には属さず、一人で仕事と営業活動を行わなければなりません。生活のため、副業としてイラストレーターやグラフィックデザイナーなどを兼業している人も大勢います。日本に複数ある美術団体に所属できれば、団体の主催する展覧会に絵を出展でき、自分の絵を多くの人に観てもらうチャンスが得られます。そうして画家として人気が出れば、個展を開けるようにもなります。今はSNSやYouTubeなど個人で発信できるので、活用する人もいます。 学校ではデッサンをはじめとする、絵を描くための基礎技術を身につけます。そこからどこまで自分のセンスを伸ばせるかは、本人の努力にかかっています。 画家になるにははっきりとした道筋はありませんが、一般的には公募展で入賞し、その後さまざまなコンクールに応募して経験を積むことは重要です。画力、忍耐力、そしてコンクールなどに積極的に応募していくどん欲さが大切です。●印章彫刻技能士●空間造形家●仏師 彫刻家は、木、石、土、金属といった素材をノミや彫刻刀で彫り上げながら3次元の造形物を作り上げ、自分の中にあるイメージを表現する芸術家です。 素材に関しては、自分の表現したい対象に合ったものを選び、専門的に使うのが普通です。例えば青銅は人体などの具象的なもの、木は仏像などに、抽象彫刻では鉄やアルミニウムなど、素材によって個性を生かし、作品を作り上げます。 彫刻家は、自分のテーマで作品を作りますが、展覧会などで知名度が上がると、広場の彫刻や学校の胸像など、依頼主の要望に添った仕事を受けるようになります。 彫刻家になるには、美術大学の彫刻科や教育系の大学にある美術学科で技術を学ぶか、または彫刻家に直接弟子入りして修業して、専門的な技術・知識を身につけます。最終的に、プロとして独立するには、「美術団体の公募展や、彫刻展などに出展して入選する」「個展を開いて、多くの人に作品を見てもらう」「美術商へ目に留まりアドバイスを受けながら作品を販売してもらう」などの方法があります。いずれにしても、きちんと作品を発表して何らかの評価を得ることが必要です。 54〈どんな仕事〉〈何を学ぶか〉〈アドバイス〉〈どんな仕事〉〈アドバイス〉関連職業関連資格関連職業関連資格筆先から広く深い世界を生み出すデザイン系画家木や石から掘り出される立体美デザイン系彫刻家一人で描いて売り込みめざすは展覧会入選、個展開催基礎より先は本人次第画力、忍耐力、どん欲さ表現内容によって出展するか、個展を開くかとにかく作品を見てもらうこと素材を選ぶ
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