分野別ガイドブックNo7
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●写真技能士●フォトマスター検定●報道カメラマン ●芸能カメラマン●スポーツカメラマン ●写真技師 写真といっても使用目的によってジャンルが分かれます。たとえば、事故や事件を伝える報道写真、広告・宣伝用の商業写真、映像美を追求する芸術写真などがあります。また、産業・医学・科学などをはじめ、さまざまな分野で写真は欠かすことのできない重要な役割を担っています。 人物、動物、自然、スポーツ、事件、商品、料理、ファッション、科学など、多くの撮影対象がありますから、カメラマンはそれぞれ自分の得意な専門分野をもっています。デジタル技術の飛躍的な発達は、フィルム式と比べてシャッターを数多く押せるだけでなく、色調など自分の思いのまま加工できるなど、“作品としての写真”の質を向上させています。 カメラマンに求められるのは、シャッターチャンスを逃さない鋭い感性と的確な判断力、そして軽快なフットワークです。プロフェッショナルはシャッターを押して終わり、ではなく、専用ソフトで画像を加工し、作品に仕上げます。 プロのカメラマンになるには、専門知識や技術が必要ですから、大学・短大の写真学科や関連学科、専門学校の写真学科などで学ぶのが一般的です。写真スタジオに就職し、プロカメラマンのアシスタントになる道もありますが、師弟関係の強い世界なので、心身共にタフで我慢強い人でなければ長続きしない場合が多いようです。 就職先としては、新聞社、通信社、出版社、広告代理店、広告制作プロダクション、写真スタジオなどのほか、結婚式場やホテルなどの専属カメラマンになる道もあります。何年か経験を積んでからフリーになるケースも少なくありません。●映像音響処理技術者資格●マルチメディア検定●映像監督●マルチメディアクリエイター 映像は大きく分けると、ムービー(テレビ、ビデオ、映画などの動画)とスチール(写真、静止画像)がありますが、ここでいう映像とはムービーをさしています。映像カメラマンには、テレビ番組制作のためにカメラ操作するテレビカメラマンや、各種のイベントや結婚式などを撮影するビデオカメラマン、映画を撮影するカメラマンなどがいます。BSやCS放送、ケーブルTV放送、ネット配信の本格稼働によってチャンネル数が増え、映像カメラマンの活躍の場が広がっています。 テレビカメラマンの場合、一人前になるには平均5年くらいかかるといわれています。収録現場ではほかのカメラマンとの協調性、生中継の報道番組では瞬時に対応できる能力なども求められます。映像カメラマンになるには、大学や専門学校の放送関連学科や映像関連学科で技術を学ぶのが一般的です。SNSなど今は動画撮影が若者を中心に日常化していますが、プロをめざす人こそ、同じフィールドで実力をみせるチャンスです。 就職先としては、テレビ局、映画会社、制作プロダクション、技術プロダクション、ビデオ独立プロダクションなどがあります。55〈どんな仕事〉〈アドバイス〉〈卒業後の進路〉〈どんな仕事〉〈アドバイス〉〈卒業後の進路〉関連職業関連資格関連職業関連資格シャッターで一瞬を切り取るデザイン系写真家豊かな映像表現が心を打つデザイン系映像カメラマンおもに静止画を撮る「カメラマン」「フォトグラファー」デジタル時代こそ専門知識と技術を学ぶおもに映像(動画)を撮影する「カメラマン」チャンスをつかむまで作品を撮り、広く観てもらう

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