●映像音響処理技術者●脚本家・放送作家●演出家●映像編集者 映像メディアのジャンルは映画、テレビ番組、アニメ番組、CM、ミュージッククリップなど多岐にわたりますが、各分野にはそれらを制作する監督、プロデューサー、ディレクターがいます。例えばテレビドラマの監督やアニメの監督などメディアによって多少仕事内容は異なってきますが、それぞれの基本的な役目は共通しています。●照明作家●録音技術者●監督 企画から完成まで、映像作品の制作指揮を直接行う仕事です。出演者やスタッフの選定・アプローチから始まり、映画やドラマの場合キャストに演技指導をしたり、脚本家や演出家、カメラマンなどと話し合って作品をよりよくしていきます。●プロデューサー どのような作品にするかの予算を決め、必要なスタッフをそろえて無事作品が完成するように事を運んでいく、映像作品全体の総責任者といえる役割です。作品の宣伝活動や、スポンサーとの交渉・製作費の調達なども行います。●ディレクター プロデューサーに従って実際に現場で番組やCMを制作します。場合によっては構成や台本の作成、取材などの仕事を兼任します。最初は、制作現場で雑用を行うアシスタントディレクター(AD)から始め、その後経験を積んで昇格します。●演出家 脚本をどう解釈しどのように表現していくかをスタッフや俳優に伝え、演技指導を行います。舞台の場合は実質的な責任者ですが、映像分野では監督や脚本家が演出をする場合と、彼らとは別に演出家がいる場合があります。また、映像表現上の演出を行う演出家もいます。 映像監督を志す人は、映像系の大学や専門学校でカット割りや絵コンテ作成、映像編集・撮影技術など、制作の基礎知識と技術を身につける必要があります。その際、実写映画、テレビ番組、アニメ、その他映像作品と自分のなりたい監督のジャンルを学校や学部・学科で選ぶことになります。 一方、プロデューサーやディレクターの場合は、放送・映像系の分野がある学校で、企画立案の方法、構成、演出方法やカメラワークなどについて学ぶことになります。ジャンルはテレビ番組としてのものが中心になります。脚本家や監督は作品づくりを担いますが、プロデューサーは制作費を出資してもらう企業をさがすという役割を担います。 いずれの職業を選ぶにせよ、魅力的な映像を作るための、絵作りのセンスが高いことに越したことはありません。 テレビ局の制作部や番組制作会社、映像プロダクションなどに就職します。映画監督の場合、助監督として監督を補佐しながら監督にランクアップする方法があります。前述したようにアシスタントディレクターはディレクターになった後、さらにプロデューサーに昇進することもあります。また、他分野の同業に転向するケースもあります。(例:CM監督→テレビドラマ監督→映画監督)近年は有料動画サイトでオリジナルドラマ作品を制作し、世界的に評価されています。活躍の場がさらに広がる可能性があります。61〈どんな仕事〉〈主な職種〉〈何を学ぶか〉〈卒業後の進路〉関連職業関連資格放送系映画もTVドラマもこの人たちがいてこそジャンルが違っても基本的な役目は同じ映像技術や構成力、そして魅力的な絵作りのセンス段階を経て、めざす仕事にステップアップ
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