分野別ガイドブックNo7
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70デザイン・放送・音楽分野「理論」の大学・短大、「実技」の専門学校大学や短大では、美術もデザインも学術・学問的なアプローチを行います。また、大学や短大では一般教養科目が義務付けられています(専門学校にはありません)。これに対して専門学校は実務的・実技的に優れた人を育てようとします。たとえば、設計製図が描け、現場ですぐ働ける人、デザインの実務ができて実技がすぐ役立つ人の育成をめざしています。端的にまとめれば、理論を好む人は大学・短大、実技を好む人は専門学校が向いているといえます。好きだという気持ちこそ一番大切です!好きだということは、一番大切な条件です。適性や才能というものは、今後あなた自身が生み出していくもので、天性ではないと思います。画家や音楽家など純粋な芸術活動で生活していくとなると相当の実力が要求されますが、一口に芸術や美術、音楽といってもさまざまな職種がありますので、毎日の努力の中から自分に適した道を選べばよいと思います。実力がモノをいう世界ですが、努力することで必ず力は向上します。そして、その原動力となるものこそ「好きだ」という強い気持ちなのです。あくまで予算の範囲内で選ぶべき必ずしも高いものがいいというわけではなく、これは難しいところです。大切なのは、あくまで予算の許容範囲内で、自分の好きなタイプの楽器を選ぶことです。よほど相性が悪くない限り、使っていくうちに自分になじんできます。もし楽器に関してあまり詳しくないのであれば、楽器店のスタッフや楽器のできる友人、先輩などに相談するのもいいでしょう。   読めたほうがいい。勉強は今からでも大丈夫楽譜を読めなくても音楽はできますが、将来プロとしてやっていこうというのであれば、読めたほうがいいでしょう。プロになった後、必要に迫られてからがんばって勉強して、読めるようになったミュージシャンも実際にいますので、決して今からでも遅くはありません。これからの努力が大切です。

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