─ 6 ─ いろいろな仕事をしてみたいと思っていたので大学では経営学部に進み、学生団体に所属して起業志望の仲間とさまざまな活動をしていました。その活動の一環で、自分達が発行するフリーペーパーのデザインを担当することになったのがクリエイティブな仕事との出会いです。それまでは営業活動用の資料作りなどはしていたものの、本格的にデザインをするのは初めてだったので、これをきっかけに1から独学で勉強して、クリエイティブな仕事にのめり込んでいきました。勉強しながら制作をこなすことを繰り返していくうちに嬉しい反響を多くいただけるようになり、外部からも仕事を依頼してもらえるようになりました。 大学4年生の頃にゲーム制作会社のインターンへ参加したことをきっかけに、自分はお客さんと直接やりとりができる仕事が好きだということに気付き、就職はせず制作会社を起業しました。憧れのアートディレクターの作品や本、テレビでの特集などあらゆるものを見漁って、スキルはもちろん、仕事への向き合い方や考え方も学びました。 制作会社を経営していくなかで、いろいろなフリーランスのクリエイターと関わる機会が増え、多くの仕事を依頼してもらえても、スケジュールの調整や人員の確保など実務と少し離れた部分のコントロールが難しいことに気付きました。そこで、そういうクリエイターたちを助けたいという思いで立ち上げたサービスが「GENSEKI」です。「GENSEKI」では、コンテストを頻繁に開催することでクリエイターに題材を提供し、案件につながる機会を増やすことで有名無名問わずクリエイターの活動を後押ししており、マイページはポートフォリオとして活用していただくことができます。プロのクリエイターを目指して頑張っている人はたくさんいるのに、なかなか日の目を見ることができない人が多くいることも業界の課題に感じているため、「GENSEKI」を通して「報われる世界観」を作っていきたいと考えています。ありがたいことに、中村佑介先生、さいとうなおき先生、出水ぽすか先生からこの活動に共感していただき、顧問を務めていただいたり、専門学校とのコラボ企画も実現したりしています。現在の「GENSEKI」運営チームには元ユーザーもいるので、クライアント目線に加えてクリエイター目線でも参加したくなるような楽しい企画を練っていますので、高校生の皆さんにもどんどん参加していただきたいです。株式会社viviON“ユーザーとクリエイターが楽しみながら幸せに生きていける社会にする”を企業理念に、クリエイターの“原石“が仕事を獲得するチャンスを提供する「GENSEKI」をはじめ、コミックと音の要素を合わせた電子コミック「comipo」、漫画や音声作品の原作者と翻訳者をつなげるサービス「みんなで翻訳」などの総合二次元コンテンツサービスを多数運営している。▲「GENSEKI」トップページ 12月現在株式会社viviON経営戦略部 GENSEKIチーム青木 峻一さん巻頭メッセージ 業界で活躍するプロフェッショナルから高校生の皆さんへ「GENSEKI」を通して、有名無名問わずクリエイターの活動を応援・後押ししたい!
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