分野別ガイドブックNo8
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〈どんな仕事?〉 大学や公的研究機関の研究室、または乳業・食肉、製薬、化粧品関連の民間企業の研究所に勤務し、基礎医学分野の試験研究、医薬品の安全性の実験の際に使用される実験動物の生産や管理を行います。人間が安心して日常生活を送るための、なくてはならない大切な仕事です。〈めざすには〉 獣医師になるには、大学の獣医学部に進学し、6年間の課程を修了したのちに獣医師国家試験を受験して合格しなければなりません。畜産技術者〈どんな仕事?〉 畜産技術者には、主に次のような仕事があります。①公務員として、国や都道府県の畜産試験場などで、家畜の育種改良や飼育方法、飼料作物の研究開発を行います。その成果をもとに、畜産農家の生産の支援を行います。受験者数1,254名合格者数877名39合格率69.9%(2023年2月実施) ②飼料、乳製品、食品などのメーカーに技術職として勤め、家畜に与えるための飼料の研究・改良・開発を行います。自社で家畜を飼育・管理している会社もあります。〈めざすには〉 大学の農学系、畜産系の学科や酪農系の学科に進学するのが一般的です。〈どんな仕事?〉 牛・豚・鶏・ヒツジ・山羊・ダチョウなどの家畜・家禽を飼育し、肉や卵、または皮を得て生活する農家のことです。家畜を交配させて子を得て、それを販売する農家は繁殖農家といいます。食の安全を考え、飼育方法や飼料・環境を整える知識や能力も要求されます。〈めざすには〉 大学の畜産学科や畜産系の専門学校に、進学するのが一般的です。家畜・家禽の幅広い知識や、良質な品種の作り方、健康的な飼育法から肉・乳・卵の食品加工にいたるまで学びます。酪農家・酪農ヘルパー 牛や山羊などを飼育し、乳やバター、チーズなどの乳製品を生産する仕事を酪農といいます。健康的に育てるためのエサ作りも大切な仕事で、栄養価の高いエサに仕上げるのも酪農家の腕の見せどころです。生き物が相手ですので、「365日、24時間体制」で臨む覚悟が必要な、大変責任の重い仕事です。 酪農ヘルパーは休みなく働く酪農家に代わって、日常業務である乳搾り、エサの給与、牛舎の清掃など、家畜の世話をする仕事です。酪農家と事前に作業上の注意点を打ち合わせ、2~3人の組を作って働くのが一般的です。〈その他畜産関係の仕事〉●家畜人工授精師 都道府県知事の免許を受けて、家畜の人口受精・受精卵移植をする専門家。試験に合格しなければなりません。●初生雛鑑別師 ふ化したばかりのヒヨコの雄雌を、鑑別する技術者です。(公社)畜産技術協会の試験に合格する必要があります。獣医師(研究職)畜産農家獣医師資格試験

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