分野別ガイドブックNo8
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用される必要があります。環境教育の仕事 自然体験活動等の企画を行う財団法人やNPOなどの組織に勤めるか、または公共の環境学習施設に勤め、施設来館者に対する指導や自然・環境に関するイベントの説明を行い、環境意識の普及活動を行います。 自然環境系の組織で有名なものが、自然学校です。自然学校とは、全国各地に存在し、小学生などをはじめとした子どもたち、また親子を対象に、自然体験のイベントの企画・運営を行う施設で、そのほとんどは財団法人やNPOなどにより運営されています。〈めざすには〉 専門学校などで、環境教育の知識を習得したり、大学で環境に関する教養を身につけたりすることが就職への近道といえますが、何よりも豊かな自然環境を守り、次世代に伝えたいという想いが大切になります。〈関連ライセンス〉●自然体験活動指導者 自然体験活動推進協議会452,986名(うち女性398名)受験者数53名478名206名163名1,219名2級[動物]2級[植物]2級[水圏生物]3級(2023年4月現在)合格率41.5%5.0%11.2%3.7%51.6%(2022年度実施)に短縮)。有資格者は造園業や植裁管理業、研究職など、幅広く活躍できます。環境省または都道府県の環境部局〈どんな仕事?〉 主に、環境問題を解決するための政策・対策を考えます。例えば、地域の公園などの植物・生物の管理や、不法投棄などのゴミ対策、公害防止のための啓発活動、生態系の調査などを行い、地域の人びとが快適に暮らせるように環境を整えます。〈関連ライセンス〉●自然保護官(レンジャー) 国立公園の管理官で、環境省の職員です。主な仕事は国立公園の景観の管理や、開発規制に関わる許認可です。この職に就くには、国家公務員試験に合格し、環境省に採用される必要があります。●森林官/フォレスター 農林水産省林野庁の職員のうち、森林事務所に勤めて国有林の管理業務を行う職員です。森林の保護・管理や伐採や調査などを行います。この職に就くには、国家公務員試験に合格し、農林水産省に採(CONE)が認定する民間資格。合格者は自然体験活動者リーダーとして登録され、自然体験施設などで活躍できます。●土壌環境監理士 土壌・地下水問題に寄せられる関心や社会的ニーズに応えるため、土壌・地下水汚染の回復を図り、国民の健康保護と環境保全を図る民間資格。●森林インストラクター 一般の森林利用者に、樹木の名前や森林内の生物の生態など、森林に関する知識を教えたり、森林内での安全な野外活動の指導をしたりします。 生態系調査を行う会社に勤め、野生生物の生態系の観察・調査を行います。仕事は、自治体や政府などからの依頼による場合が多いです。〈めざすには〉 環境系の専門学校の、環境テクノロジー科や自然環境学科などで学び、実習を通して技術を身につけるか、大学理学系の学科で生物などを学ぶと有利です。樹木医全国登録者数生物分類技能検定区分合格者数22名1級24名23名6名629名野生生物調査

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