アドバイスできる人材が求められる̶トリマー・ペットサロンの就職̶動物のことを総合的に(千頭)10,0009,50063.6%9,0008,5008,00081.4%7,50082.3%7,00020182019■犬の飼育頭数 ■猫の飼育頭数20202021(ペットフード協会「2022年全国犬猫飼育実態調査」)2022(年)「ペットは家族の一員」という意識が広く浸透し、ペットビジネスは安定している状態だといえるでしょう。またコロナ禍の中でもペットブームが起きたことからも、ペット業界は他の業界に比べ社会構造の変化にも比較的強い業界と見ることができます。2017年の全国犬猫飼育実態調査で日本で飼われている犬の数を、飼い猫の数が上まりましたが、2022年もその傾向は続き、飼育頭数は犬が約705万3千頭、猫が約883万7千頭と推計されています。これを受け、猫を対象とした新サービスなどには大きな可能性が秘められていると考えられます。また、犬と猫のトリミングライセンスをダブルで取得できるような専門学校も、今後増えることが予想されます。 長期視点で見ると、2000年に約9,000億円であったペット関連総市場規模は、以降も順調に成長を続け、2024年度の市場規模は、1兆8,370億円と予測されています(矢野経済研究所調べ)。 ペットフードの市場規模も、微増傾向にあります。ペットに対する健康意識も高まっており、高単価のプレミアムペットフードが消費者に受け入れられていることが、要因のひとつです。外資メーカーを中心とした大企業により、シェアの過半数が占められていますが、国産のペットフードも業績を伸ばしている状況です。農薬や化学肥料などを使わずに作られたオーガニック野菜や、牧草で育てられた牛を原料とする超健康志向のフード等も登場してきています。今後は、ペットの「家族化」「高齢化」「健康志向」が業界発展のカギを握っていると考えられています。 ペットに関する職種、例えばトリマーやペットショップ店員、動物看護師などの就職状況は、現在のところ、安定した状況を見せています。これには、いくつかの要因が挙げられます。一つは医療の発達で、ペットの寿命も上がっていることです。長生きすることで、医療やその他のサービスを、受68■専門学校卒業者の出身学科別就職分野マッチング■犬・猫の飼育頭数の推移81.275.269.8平成26年27年専門学校卒業生の就職……………ホントはどうなの?■高等教育機関卒業生の就職率の推移(全就職者/全卒業者)81.881.381.180.876.181.479.781.879.479.279.279.274.780.677.776.178.177.178.072.628年30年29年(文部科学省「学校基本調査報告書」)令和元年令和2年令和3年令和4年78.877.476.22.1%74.274.57.3%5.7%(文部科学省「令和4年度学校基本調査報告書」)動物、自然、農業、海洋、環境、バイオ、化学、造園、フラワー分野動物・農業・環境業界の今新サービスなど可能性が秘められている注目のペット業界今後の成長に期待がかかる農業・環境分野市場規模を広げ新サービスにも期待動きの多いペット業界人々の生活をより豊かにする 動物・農業・環境分野最近はペットも家族の一員という考えが定着し、動物リハビリ、ペット保険や、アロマセラピーなど人間並のサービスが用意されています。ペットサロンやペット関連商品はますますバラエティ豊かになる反面、競争が激しくなっています。農業・環境分野は政府の主導もあり、将来著しく伸びる可能性も秘めています。業 界 就 職 最 前 線
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