分野別ガイドブックNo9
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関連職種関連職種・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師・介護福祉士<脳血管疾患の推定患者数> 業界注目キーワードホテルリハビリ病 院特別養護老人ホーム(厚生労働省/令和4年医療施設(動態)調査・病院報告)(厚生労働省/令和2年(2020)患者調査の概況)リハビリテーションが必要になる疾患の代表的なものは脳卒中等を起こす脳血管疾患です。健康意識が広がり、予防体制が整ったために患者数は年々減少する傾向にあり、回復期リハビリテーション病院(麻痺などを起こした患者が機能回復に努めることを主目的とした病院)のベッド数の増加傾向も落ち着きました。ただ同病床が少ない地域も点在しており、今後は再び増加傾向に転じる見込みです。Ⓒあいち造形デザイン専門学校70000600005000040000300002000010000●回復期リハビリテーション病棟病床数回復期リハビリテーション(床)病棟病床数(単位:床)8000075,43371,890 066,878 64,903 61,937 60,00253,141 50,668 平成20年平成21年平成22年平成23年平成24年平成25年平成26年(厚生労働省/医療施設(動態)調査・病院報告、令和2年(2020)患者調査の概況)82,06383,40479,03081,61478,47579,080平成27年平成28年平成29年平成30年令和元年令和2年令和3年令和4年77,779■現状社会の高齢化に伴い、介護予防としての機能訓練が重視され、リハビリテーション職のニーズが高まっています。政府が在宅医療・介護を推進する中、利用者が自宅で自立した日常生活を送ることができるよう理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などが自宅を訪問し、心身機能の維持回復や日常生活の自立に向けたリハビリテーションを行う「訪問リハビリテーション」の需要が拡大しています。業界を代表する企業・施設例●河北リハビリテーション病院 ●JR東京総合病院 ●東京都リハビリテーション病院  ●虎の門病院 ●原宿リハビリテーション病院 ●愛知医科大学病院 ●あいちリハビリテーション病院 ●愛仁会リハビリテーション病院 ●大阪公立大学医学部附属病院 ほか●羽村園 ●南陽園 ●同和園 ●名古屋市厚生院 ●みなと弘済園 ●山愛 ●長生園●ななくさ白寿荘 ●奈多創生園 ほか文字通り、ホテルに滞在して行うリハビリです。一部のリハビリ施設とホテルが協力して提供しているサービスで、新しいリハビリの形であると注目されています。ホテルならではの充実したアメニティや食事を利用できる、快適かつ集中しやすい環境でリハビリに臨めるほか、必要があれば24時間いつでも介護スタッフのサポートも受けられる体制が整っています。─ 16 ─リハビリテーションに関する業界数字・グラフで見る業界のイマリハビリ病院の病床数は約8万床で安定<回復期リハビリテーション病棟の病床数> 業界の現状と展望訪問リハビリテーションに注目集まる■展望超高齢化社会による医療需要の増大に対応するため、学校等養成施設の定員数も大幅に増加しています。また、リハビリテーション職の代表的な国家資格である、理学療法士と作業療法士の養成カリキュラムが約20年ぶりに改正され、2020年4月の入学生から適用されました。内容は、単位数の増加や画像評価の必須化などです。これは、医療や介護の現場の変化に対応することや、質の向上のためだといわれています。7万7,779床19万7,700人

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