分野別ガイドブックNo9
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▶職種について詳しく知りたい方は:(公社)日本看護協会https://www.nurse.or.jp/やさしさといたわりの心で、治療と回復をたすける専門職看護師の適性 病院、診療所、医院、助産所などの医療機関、訪問看護ステーション、在宅介護支援センター、老人保健施設、老人ホームなどの福祉機関、保健所、学校、企業など幅広い選択肢があります。 また病院への就職を検討する際は、施設によって病院見学や数日職場体験ができるインターシップを開催しているところもあります。仕事内容、労働条件、職場の雰囲気の理解のために、実際の施設をよく見ておくことが大切です。TOPICS(うち新卒者)(59,593)(56,868)(95.4)(うち新卒者)(59,148)(57,057)(96.5)(うち新卒者)(58,911)(56,276)(95.5)●看護師国家試験合格率の推移2020年65,569(うち新卒者)(59,320)2021年66,12458,514(56,175)(94.7)59,7692022年65,02559,3442023年64,05158,152実施年受験者数(人)合格者数(人)90.491.390.8合格率(%)89.2▶さらに詳しく知りたい方は:看護医療進学ネット http://www.ishin.jp/または「看護・医療系学校最新入学全ガイド」(10月発行)をご覧ください。 看護師のしごとは、医療・保健・福祉チームの一員として、疾病の予防や健康の維持増進を目的とした医療活動を行います。病院では、医師・薬剤師などとともにチーム医療の一端を担っています。福祉施設では、入居者の健康管理を中心とした仕事を担当します。また、訪問看護では在宅の高齢者などの健康管理を行います。 人口の多い団塊世代が75歳以上の後期高齢者になる「2025年問題」を目前に控え、深刻な看護師不足になることが予想されています。超高齢社会における看護師の需要はますます高まっています。●ステップアップ→保健師、助産師、認定看護師、専門看護師、ケアマネジャーなど。●看護師になるには 看護師国家試験に合格すると免許が取得できます(厚生労働大臣の免許)。国家試験の受験資格を得て、看護師免許を取得するにはつぎのような方法があります。① 高校卒業→看護大学卒業② 高校卒業→統合カリキュラム指定養成施設(4年課程)卒業③ 高校卒業→看護短大(3年課程)卒業④ 高校卒業→看護師学校・養成所(3年課程)卒業※5ページに第一線で活躍する看護師からのメッセージを掲載しています。─ 37 ─ 看護師になるにはまず、心身ともに健康であることがあげられます。さらに、人のためになにかをすることが好きであり、情緒豊かで思いやりがある人柄が求められます。 また、人口の高齢化、疾病構造の変化、医療の高度化や専門化にともない、これからはさらに高度な能力が必要とされるでしょう。イメージとは違う!?他業種と比べても看護師の離職率は低い 看護師について、離職率が高いというイメージを持っていたり、仕事には興味があるけれど大変そうで不安だったりという声がよく聞かれます。でも、本当にそうでしょうか?(公社)日本看護協会が実施した「2021年病院看護実態調査」の中で、看護職員の離職率についても調査されています。その結果、常勤看護師の離職率が10.6%、新卒の看護師の離職率が8.2%という数値が出ています。ちなみに看護職員の離職率は、前年度も発表されていて、1年前と比較すると、若干増えています。では他業種ではどうでしょうか? 厚生労働省が実施した「令和3年雇用動向調査結果」では、宿泊業・飲食サービス業が25.6%、サービス業(他に分類されないもの)が18.7%と離職率が高く、反対に離職率が低いのは鉱業・採石業・砂利採取業10.0%、金融業・保険業9.3%などです。これらの数値から、看護職の離職率は、全業種の中ではどちらかというと低い部類といえます。ライセンスのとり方卒業後の進路超高齢社会に対応するためにニーズ高まる看護師看護師

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