各都道府県知事試験受験高等学校衛生看護科(3年)卒業●准看護師になるには 准看護師学校(准看護師養成所)または看護高等学校を卒業後、各都道府県知事試験の受験資格が与えられ、知事試験に合格すると准看護師の免許が交付されます。 知事試験の受験資格を得て、准看護師免許を取得するには次のような方法があります。① 中学校卒業→高校の衛生看護科に進学、3年間で准看護師の受験資格を取得。② 准看護師養成所に進学、2年間で准看護師の受験資格を取得。免許交付准看護師学校(2年)卒業 看護師は国家資格であり、厚生労働大臣の看護師免許を取得することにより看護師になれます。准看護師は各都道府県知事などにより准看護師免許を取得して准看護師となります。看護師が自らの判断によって主体的に看護ができるのに対して、准看護師は医師や歯科医師、看護師の指示によって患者の看護や世話などをおこないます。また、准看護師は看護師にくらべて給与水準が低く設定されています。 准看護師から看護師になるには看護師養成校(2年課程)や看護短期大学(2年課程)を卒業し、看護師国家試験の受験資格を取得した後に、看護師国家試験に合格することにより看護師となれます。厚生労働省と文部科学省は2016年8月、准看護師から看護師になるための2年課程(通信制)の入学要件となっている業務経験年数を短縮するため、保健師助産師看護師学校養成所指定規則の一部を改正しました。業務経験年数を「10年以上」から「7年以上」に短縮する一方、教育の質を担保するため、通信制の課程における看護師の資格を持つ専任教員数を原則10人以上※と規定しました。※学生の定員数が300人以下の養成所では8人以上● 准看護師のメリット ●医師や看護師の指示で、患者の看護や世話などをする▶資格について詳しく知りたい方は:各都道府県の准看護師試験係 准看護師は、戦後の看護師不足に対応するため1951年保健婦助産婦看護婦法が改正されたときに「准看護婦」として誕生しました。 1968年に男性の准看護人が「准看護士」と呼称され、2002年より「准看護婦」「准看護士」ともに「准看護師」と名称が統一されました。 もともとは病院など医療機関に勤めながら養成校に通学するのが一般的でしたが、今では医療機関に拘束されず学業に専念できる環境にあります。 入院設備を持たない中小のクリニックや個人医院、介護施設、精神医療などの現場では、雇用のニーズも非常に大きいといえます。しかしその一方で、専門的かつ高度な医療を実践する総合病院などでは正看護師しか雇用しない場合もあります。 現在、国内の看護師はまだまだ絶対数が不足しており、各病院は高い看護の施設基準を少しでも達成するために看護師確保に力を注いでいるので、既存の准看護師の多くが看護師をめざして進学するようになりました。・資格を短期間で取得できるため正看護師と比べてハードルが低い・早くから現場で働くことができる─ 38 ─ 病院、診療所、医院などの医療機関、訪問看護ステーション、在宅介護支援センター、老人保健施設、社会福祉機関、市町村など。●看護師と准看護師の違いは?●ライセンスのとり方卒業後の進路最短ルートで現場に出られるが制限もある准看護師准看護師
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