▶職種について詳しく知りたい方は:(公社)日本理学療法士協会https://www.japanpt.or.jp/運動機能の回復を目指し患者さんの幸せに寄与TOPICS 病院や、リハビリテーションセンターなどの医療機関、肢体不自由児施設、重症心身障がい児施設、身体障がい者施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、老人デイサービスセンター、介護支援センターなどの福祉機関が主な進路です。 社会の高齢化にともない、訪問リハビリテーションなどの事業所からの需要も増え、個人で事務所を設立し独立するケースもあります。中には専門性を生かし、パラスポーツのチームやプロスポーツのチームに帯同する理学療法士もいます。※4ページに日本理学療法師協会副会長からのメッセージを掲載しています。● 理学療法士の適性 ●(うち新卒者)(11,223)(10,019)(93.2)(うち新卒者)(10,522)(9,093)(86.4)(うち新卒者)(10,549)(9,296)(88.1)(うち新卒者)(10,824)(10,272)(94.9)●理学療法士国家試験合格率の推移合格率(%)86.42021年11,9469,4342022年12,68510,0962023年12,94811,312受験者数(人)2020年12,283合格者数(人)10,608実施年79.079.687.4▶さらに詳しく知りたい方は:看護医療進学ネットhttps://www.ishin.jp/または「看護・医療系学校最新入学全ガイド」(10月発行)をご覧ください。 理学療法士は、運動療法や物理療法(温熱・寒冷・水、電気、光線等の物理的手段)を用いて、患者さんが自立した日常生活を送れるように支援する、リハビリテーションの専門職です。「立ち上がる」「起き上がる」「歩行する」などの日常生活を送るうえで基本となる、「動作」についてのリハビリテーションを主に行います。 理学療法の目的は、運動機能の回復にあることはもちろんですが、最終的には患者さんが幸せに暮らせるように生活の質の向上を目指します。ですから、病気や障害のある患者さんに寄り添い、一人ひとりの思いを大切にすることが何より重要になってきます。●理学療法士になるには 理学療法士国家試験に合格すると免許が与えられます(厚生労働大臣の免許)。国家試験の受験資格を得るにはつぎのような方法があります。① 高校卒業後、文部科学大臣または都道府県知事指定の養成施設(短大・専門学校など)で3年以上必要な知識と技能を修得する。② 大学の理学療法士養成課程で4年間修学する。③ 外国の相当する学校卒業者または免許所持者は日本の国家試験を受験できることがあるので厚生労働省に問い合わせのこと。─ 44 ─ 理学療法士になるためには、身体の機能について幅広く学ばなければなりません。筋肉や骨格など、身体の仕組みに興味がある人が向いています。また、身体が不自由な患者を支えるなどの仕事が多いため、体力があることが求められます。 患者や、その患者の家族がおかれている状況を理解し、自分のことのように共感することが大切です。患者の症状は個人によって異なるため、密接なコミュニケーションをとる必要もあります。思いやりがあり、患者と信頼関係が築ける人に、適性があるといえるでしょう。理学療法士育成のカリキュラムが大幅に改定 超高齢化社会や地域包括ケアシステムの普及などの社会の変化に対応するため、2017年12月に、理学療法士や作業療法士を育成するためのカリキュラムなどの見直しが行われています。具体的には、総単位を増やし必須の教育内容を追加するほか、最低履修時間数や臨床実習1単位の時間数についてもガイドラインを設定。実習施設や実習指導員の要件などについても指定規則やガイドラインを定めています。ライセンスのとり方卒業後の進路リハビリテーションで患者の運動機能の回復を図る理学療法士理学療法士
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