●社団法人日本病院会認定 診療情報管理士認定者総数北海道東 北関 東信 越北 陸東 海近 畿中 国四 国九 州沖 縄外 国認定者総数43,9252022年5月現在(単位:人)2,2172,91512,2741,6281,1144,3647,0613,8171,5136,5384813▶資格について詳しく知りたい方は:(一社)日本病院会 https://jha-e.jp▶資格について詳しく知りたい方は:(一社)日本医療情報学会 https://www.jami.jp/専門職 医療の専門化と高度化にともない、病院の事務部門でも専門分化が進んでいます。事務系でも、さまざまな部署に専門の職種が登場しています。 患者の受付事務や保険の請求事務を中心に行う医療事務員、入院病棟で医師・看護師・事務部門の連絡業務やカルテ整理などの事務を行う病棟クラーク、カルテの管理・保管を担当する診療情報管理担当者、医師が録音した診断の内容をタイピングするトランスクライバーなど、職域は幅広く、いずれも専門的な知識が必要です。また、近年は電子カルテを導入してデータを管理する病院も増えてきており、対応できるスキルが求められつつあります。しごとの内容 病院で、医師が患者の診療内容などの情報を書いたカルテや検査記録などを管理するのが、診療情報管理士の主な仕事です。すべての医療機関は、患者全員の医療の内容などについての記録(カルテ)を、一定期間保存しなければならないことになっています。 これには、医師によって書かれた病歴や病状の記録だけでなく、治療の内容とその経過、手術をした場合には手術記録、各種検査結果などのすべての記録が含まれます。 このような各患者の医療情報を整理し、医師などが必要なときに迅速かつ的確に情報を提供するだけでなく、データの分析や加工なども行うなど、病院内の全ての診療情報を的確に管理するエキスパートと言えます。 昨今、急速に導入が進んでいる電子カルテの導入にともない、ITなどの知識にも長けた診療情報管理士が求められています。診療情報管理士は、四病院団体協議会(日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会、日本精神科病院協会)および医療研修推進財団による民間資格で、受験資格は診療情報管理士受験認定指定校で必須科目を履修するか、日本病院会が設ける診療情報管理通信教育を受講することで得ることができます。─ 53 ─しごとの内容 コンピューターを使って、病院での業務を円滑に行うために必要な病院情報システムを開発したり、より良い医療環境を整え、保守点検などを行う、病院内のSE(システムエンジニア)としての役割を果たすのが医療情報技師です。そのため、医療分野に関する知識と医療情報システムの知識、そして情報処理技術が必要とされます。システム共有のためのスタッフの指導や、トラブル時の対処、セキュリティーの強化も行うなど、病院の運営には必要不可欠な職種です。医療界では、病歴管理・薬剤管理・医事会計システムや検査・診断支援システム、さらに健康管理情報・救急医療情報・へき地包括医療情報システムなど、コンピューター利用による医療管理が急速に進行しています。 医療情報技師は、日本医療情報学会が認定する民間の資格です。その定義は「保健医療福祉専門職の一員として、医療の特質をふまえ、最適な情報処理技術にもとづき、医療情報を安全かつ有効に活用・提供することができる知識・技術および資質を有する者」とされています。認定試験は年1回行われ、「情報処理技術」「医学医療」「医療情報システム」の3科目が出題されます。3科目すべてに合格することが、医療情報技師の資格を得る条件となっています。患者の情報を管理する中心的存在「電子カルテ時代」IT化推進リーダー医療の高度化で活躍の場が広がる事務系の専門職円滑な医療業務を支える医療情報技師診療情報管理士診療情報管理士診療情報管理士医療情報技師医療情報技師
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