学部・学科・分野まるわかり事典東日本版
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自然の原理や法則性を研究し物質の本質に迫る●物理学行動や生態、遺伝子情報から生命の神秘を解き明かす●生物学 ●生命科学地球環境のメカニズムを探る●地学る具体的な方法を考えるのが、工学などの応用科学です。 近年の理学研究の特徴は、先端研究における各分野のかかわりが深くなっていることです。各分野の研究が複雑化し、どの研究も単一学科の知識だけでは進みにくくなっているのです。たとえば数理学科は、自然現象や経済現象を数学的に分析するため、実際に観測された現象を数値化し、その推移をコンピュータ上で再現したり、人間の感覚に合わせてグラフィック化したりします。こういった情報処理・分析において、工学や情報学などとの連携が必要なのです。 理学系志望者は、大学院進学によって研究者を目指すほか、さらに高度な知識・技術を身につけた上での就職も可能です。 科学技術は高度に専門化していて、企業側はより深い研究知識や高度な技能を持つ人材に期待を寄せています。数や図形を研究して他分野の発展に貢献●数学物質の構造や性質および物質同士の反応を研究する●化学 自然界にある物質の特性を分析・検証し、自然現象の原則を見つけ、統一的理論を確立することを目的とした学問領域です。 物理学は自然現象の法則性、化学は物質の構造・性質、生物学は動植物や微生物などを研究対象とします。「生命の不思議」や「宇宙誕生の■」など一見難しい学問ですが、根源は子供時代に誰もが抱いた「なぜ?」を解明することから始まる分野です。 また数学では、これらの分野の土台として、自然現象の計測や原理を打ち立てる過程で必要な概念、計算法を研究します。 理学系は、さまざまな自然現象を理論的に掘り下げ、真理を明らかにしつつ、新たな理論を生み出していきます。その新たな理論を社会に役立て26数学系化学系地学系物理系生物系ミクロの世界から宇宙の果てまで自然界の謎を追究する学問理 学 系自然界に存在する様々な事象を研究・理論化

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