学部・学科・分野まるわかり事典東日本版
44/202

44 住宅や商業ビル、道路に鉄道、空港、河川、港湾まで、私たちの生活基盤となる建造物を作り、産業を支えるのが建築・土木系の仕事です。 多くの建造物は機能性や安全性以外に、外観・内観の美しさ、立地条件などを考慮しながら設計、建築されます。そのためこの職種は、建造物の企画・設計、電気や給排水、衛生設備、木材や鉄骨などの材料、熱・音・光といった環境などに細分化され、各分野で専門化されつつあり、大学や専門学校でも「設備コース」や「構造コース」など学科内で複数のコースに分けるケースが多くなっています。 土木・建築系の近年の傾向としては、測量にGPSやドローンが導入されたり、3Dプリンターによる建築の研究が進められていたり、建築物などの3D映像をVR化し、設計や施工管理に活用したりと技術の先端化が進んでいます。一方で、環境に配慮した建築の開発も盛んです。政府は、高い断熱性能と太陽光やガス給湯器を利用した自家発電設備を備えた省エネ住宅「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の普及を推し進めています。また、業界では人材不足が深刻で、各社が待遇改善に取り組んでいて、働きやすさの向上が期待されます。●建築 ●インテリア●製図・CAD ●設備・空調●土木 ●測量●造園芸術性と実用性を両立した建造物を作る道路や橋梁、水道などのインフラ整備全般に携わる建築系土木系人と地球に優しい未来指向の都市を創造する建築・土木系建物の設計・施工やインフラ整備のスペシャリスト

元のページ  ../index.html#44

このブックを見る