学部・学科・分野まるわかり事典東日本版
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 商業実務では、企業の基盤である総務・財務・経理・人事課で売上や税金、諸経費の計算、労働者の給与、保険、福利厚生に関わる会計業務を取り扱います。 商業実務では簿記の知識が必須です。また、会計のスキルだけではなく、会計ソフトを使いこなすコンピュータ操作の技術も必要とされます。これらの知識は、幅広い業種で役立ち、起業をしても必要となりますので、学んでおいて損はないでしょう。 企業や個人事業主の会計・税務の代行やコンサルタント業務を目指す人は公認会計士、税理士の国家資格を取得する必要があります。これらの資格取得には簿記検定試験1級レベルの高度な知識・技術が求められます。 法律系分野では、憲法や民法、刑法、商法、刑事訴訟法などの内容を熟知した「法律のプロ」になるための勉強を行います。法律のプロというと検事・裁判官などを思い浮かべますが、民間においては弁護士・宅地建物取引士や行政書士、社会保険労務士などが活躍しています。 近年では、企業の持つ技術・デザイン・ブランドなどの知的財産を守る特許申請に関わる弁理士資格や、働く人の環境や権利のための社会保険労務士、個人情報保護に関する個人情報保護士などの需要も高まっています。●会計 ●税理●簿記●不動産(宅建)●行政書士56すべての企業を支える経営実務法律の知識を生かす専門職商業実務系法律系経営・経済・法律社会を動かす即戦力を育成商業実務・法律系経済・経営の実務と関連法務を身につけ即戦力へ

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