学部・学科・分野まるわかり事典西日本版
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14大学・専門学校見逃せない!人気分野と最新情報【大学受験2024】募集人数717人増加 国公立179校、募集人数12万8,899人 文部科学省によると2024年度に入学者選抜を実施する大学・学部数は国立が82大学404学部、公立が97大学221学部で、前年度(2023年度)と比べ、国立は1学部、公立は1大学8学部増加しています。募集人員は、国立が9万5,241人(前年度比194人増)、公立が3万3,658人(同523人増)、合計は12万8,899人(同717人増)となっています。 「総合型選抜」は国立が64大学(78.0%)264学部(65.3%)、公立が41大学(42.3%)85学部(38.5%)で、国立は3学部、公立は1大学3学部が新たに実施します。 また「学校推薦型選抜」の実施大学・学部数は国立が77大学(93.9%)288学部(71.3%)、公立が96大学(99.0%)215学部(97.3%)。国立が1学部減少し、公立は1大学8学部が新たに実施します。 (文部科学省:2024年度(令和6年度)国公立大学入学者選抜について)【大学】国の施策を受け、理工系学部の動きが活発化 現在、国は大学に対し、高度人材育成のための積極的な変化を促す施策を行っています。それを受け、近年成長著しい分野で学部の新しい動きが活発化しています。2024年には、国公立では宇都宮大学のデータサイエンス経営学部、熊本の情報融合学環など、データサイエンス系の学部を新設する大学が目立ちます。私立では麗澤大学の工学部、明治学院大学の情報数理学部など、初めて理系学部を設置する大学が見られます。 また、東京理科大学や東京工業大学など、これまで女子の受け入れ数が少なかった理工系などの学部・学科に女子枠を設ける動きがあります。この流れは今後も拡大していくものと思われます。【専門学校】デジタル、観光系を中心にさまざまな学科が新設 現在の日本社会は、デジタルやIT分野に強い人材の育成が急務とされており、またさまざまなデジタルメディアにも注目が集まっています。そういったニーズを受け、専門学校でも新しい学科・コースが多く誕生しています。工業・情報系ではITエンジニアリングやAI技術、エンタメ系ではゲームを中心に動画・映像制作、メタバースやVR(バーチャルリアリティ)、VTuberなどについて学べる学科が急速に増えています。 また、ビジネス系では観光系学科・コースの新設も続いています。ここ数年、コロナ禍の影響で観光業界の業績は落ち込んでいたものの、その緩和によってインバウンド需要が回復し始めており、観光系の学科は今後さらに増えると予想されます。 さらには医療事務、農業テクノロジー、動物看護やペットケアなどの分野でも、社会の流れを反映し、新学科設立の動きが目立っています。

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