農・水産学系の学問は、人間が命をつなぎ生活していくために不可欠な、食糧や木材の生産に関わる重要な役割を担っています。その領域は、農学、畜産学、水産学をはじめ、農機具や施設を研究する農業工学、化学を利用して食・生命・環境を扱う農芸化学、流通や食品開発が対象の農業経済学、様々な観点から環境を研究する環境科学、森林資源が対象の森林科学、動物の健康を守る獣医学など、多岐にわたります。 近年は、バイオテクノロジーが発展し、農学を中心とした学問領域にも、大きな影響を与えました。なかでも「遺伝子組み換え作物」は、除草剤への耐性を持たせるなど、遺伝子操作で作物の品質を向上させ、収穫量を増やす技術などが研究されています。また、バイオマス(再生可能な生物資源)をエネルギーに利用したり、微生物を使って医薬品や化粧品を開発したりする研究も進展しています。農・水産学系は、食糧危機、災害や原発、農作物の安全性や環境問題など、人類が対応しなければならない多くの課題に深く関わっています。ですから、地球の未来を考えられる広い視野を持った指導者が一層求められるでしょう。●農学 ●環境科学●森林科学 ●水産学●獣医学 ●動物看護学●畜産学33地球の環境の保全や、食糧の生産・流通について考えるペットや家畜など動物を通じて生活を豊かに環境・生物系動物系食糧や木材の生産効率を追究地球環境にも深く関わる学問農・水産学系人類に必要不可欠な「食」や「環境」を支える
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