第一種(無利子)第二種(有利子) この制度は第一種または第二種奨学金に加えて、入学した月の奨学金の月額に一時金として最大50万円まで増額して貸与される 利子つきの奨学金です。「国の教育ローン」が不採用となった学生を対象としています。またろうきん(労働金庫) のつなぎ融資でこの増額奨学金交付までの間、その範囲内で融資を受けられる制度もあります。 第二種奨学金には利息があります。実際にどのくらいの額になるのか、借りる前に把握しておきましょう。●第二種奨学金(4年間(48ヶ月)借りた場合の返済額)「年利1.0%」第一種 716(536) 803(552) 905(629) 総額 国公立私立国公立私立大学短期大学専修学校(専門課程)大学短期大学専修学校(専門課程)家計支持者の年収上限額の目安(カッコ内は給与所得以外の世帯※) 区分 3人世帯 661(489)4人世帯 743(506)5人世帯 841(585)(私立、自宅外の金額)(単位:万円)金額は目安です。併用は第一種と第二種の同時利用のことです。※給与所得以外の世帯とは自営業などの世帯を指します。貸与第二種 併用1,113(879) 1,250(892) 1,334(958) 総額(元金+利息) 月賦額 回数 期間 月額 30,000円 1,440,000円 1,543,214円 9,892円 156 13年 50,000円 2,400,000円 2,597,188円 14,428円 180 15年 80,000円 3,840,000円 4,257,117円 17,737円 240 20年 100,000円 4,800,000円 5,321,420円 22,172円 240 20年 120,000円 5,760,000円 6,385,730円 26,606円 240 20年貸与月額自宅通学者自宅外通学者2万円・3万円・2万円・3万円・4万円・5万1千円2万円・3万円・4万円・2万円・3万円・5万円・6万4千円4万円・5万4千円2万円・3万円・2万円・3万円・4万円・5万1千円2万円・3万円・2万円・3万円・4万円・5万円・6万円4万円・5万3千円20,000円〜120,000円まで1万円きざみ※基本月額12万円を選択した場合に限り、希望により、私立大学医学・歯学課程は4万円、薬学・獣医学課程は2万円の増額が認められます(増額の手続きは進学後に行います)。4万5千円4万5千円返還10奨学金日本学生支援機構の第一種と第二種貸与型の奨学金 申込の条件(予約採用の場合) 学生の2人に1人程度が利用しており、最も利用しやすいといえるのが日本学生支援機構の貸与型奨学金です。しかし、誰でも借りられるわけではなく、世帯収入が多い場合や成績が基準に満たない場合は、利用できないこともあります。やはり無利子の第一種奨学金は有利子の第二種奨学金に比べ、そのハードルが少し高くなっています。第一種奨学金の「予約採用」の場合、高校における全履修科目の評定平均値が原則3.5以上であることが必要です(※専門学校の「在学採用」の場合は3.2以上)。 ただし、成績が足りなくても家庭の経済状況などの基準を満たした場合、高校内での面談やレポートの提出などを経て学習意欲がある者と認められることで学力基準を満たした者として扱われます。受給できる金額区分返済金額例奨学金の返済方法の種類 第一種、第二種それぞれ2つ■第一種奨学金の返済方法 第一種奨学金の場合、申し込む際に「所得連動型返還方式」か「定額返還方式」のいずれかを選択します。所得連動型返還方式は所得に応じて、返済する月額を毎年見直します。そのため、所得が高くない場合でも無理のない月額で返済することができます。反対に所得が高ければ、短い期間で返済を終えることができます。定額返還方式は、返済が完了するまで毎月同じ額を返済します。毎月返済する額が決まっているので、計画を立てやすいなどのメリットがあります。■第二種奨学金の返済方法 第二種奨学金では、申し込む際に「利率固定方式」か「利率見直し方式」のどちらかを選んで将来返済していくことになります。利率固定方式では、貸与終了後に利率が決定され、その利率が返済完了時まで適用されます。一方、利率見直し方式では、貸与終了後に決定された利率をおおむね5年ごとに見直すものです。どちらの方式を選んだとしても金利の動向次第で、得をすることも損をすることもあります。なお、日本学生支援機構の奨学金は市場の金利が上がったとしても、利率の上限は3.0%までに制限されています。入学時特別増額貸与奨学金
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