まとめまとめまとめまとめまとめまとめ「博物館」とはちがい「公認心理師」とはちがい「ジェンダーレス」とはちがいここでは、人文・語学・国際分野の学問や仕事などでよく耳にする、似ている2つの言葉の素朴な「ちがい」について、分かりやすく解説します。「美術館」とはちがいちがいちがい絵画、彫刻、写真などの美術品を収集・保管・展示し、一般の展覧や研究に役立てる施設です。芸術の促進、保存、およびその展開を主な目的とし文化的な啓蒙活動に寄与しています。芸術分野の発展と保護を重視し、美術品の美しさと表現の豊かさを鑑賞するのに理想的な環境を提供します。・芸術を目的に制作された美術品と中心に取り扱う・芸術の鑑賞の場であり、収集、保管、展示し、一般の展覧や研究に役立てる施設「認定心理士・臨床心理士」とは認定心理士は、試験がなく、定められた単位を習得し申請すると取得できる、心理職への初級ステップとなる資格です。一方、臨床心理士は指定大学院・専門職大学院で2年間学び、修了後、試験に合格すると取得できる資格です。どちらも民間資格のため、カウンセラーとして医療現場で勤務する場合は、精神科医と連携して診療などを行います。心理職として働くために必要な民間資格「ジェンダーフリー」とは性別の違いによる社会的・文化的差別を受けることなく、役割分担にしばられずに一人ひとりが自分の能力を自由に発揮するべきという考え方です。世界経済フォーラム(WEF)が発表した2023年の日本のジェンダーギャップ指数は146カ国中125位でした。「誰もが性別の違いにとらわれず、自分らしく生きることができる社会にしよう」という個々の能力の発揮に重きを置いたものです。・社会的な性別の差による不適切な固定観念や差別の撤廃を根底に、性別にとらわれず、個々の能力を自由に発揮すること・社会的性別から自由になるという考え方※大学卒業後厚生労働省が認定する実習機関での現場経験も可歴史、芸術、民俗、産業、自然科学などの多岐にわたる分野の資料を収集、保管、展示し、調査研究によって理解を深め、文化的な価値のある人類の成果の保存や活用を主要としています。歴史、文化、科学の保存や活用に重点を置き、考古資料、生物標本など、より広い範囲の対象を扱います。・美術品に限らず考古資料や動植物など、幅広い分野の対象を取り扱うのが特徴・学術的に貴重で価値が高い品物を調査し研究を進める施設指定された4年制大学と大学院で必須科目を習得し、国家試験に合格して登録すると、「公認心理師」となります。現在は移行期で臨床心理士の兼任ですが、今後生え抜きの学生が「公認心理師」として活躍することが期待されています。また、心理職唯一の国家資格のため、医療現場におけるカウンセリングや心理療法が保険適用となることが期待されています。医療現場や学校、企業など、メンタルヘルスの専門職として幅広く活躍が期待される国家資格「男女の区別をなくす・境界がない」という意味があり、生物学的性差、社会的・文化的性別による区別や境目、「女らしさ」「男らしさ」といった固定概念をなくし、自分らしいファッションや言動を大切にし男女関係なく生きやすくするための考え方です。自分の生まれつきの性や、「男らしい」「女らしい」という周囲の思い込みよりも、個人の性別に基づく表現の自由を重視しています。・生物学的な性差を前提とした社会性別による区別や境目を無くし、「女らしさ」や「男らしさ」といった固定概念をなくしていくこと・自分自身の性の在り方がテーマになっている考え方ちがいシリーズ ●29「美術館」と「博物館」はどうちがうの?「美術館」と「博物館」はどうちがうの?「認定心理士・臨床心理士」と「公認心理師」、どうちがうの?「認定心理士・臨床心理士」と「公認心理師」、どうちがうの?「ジェンダーフリー」と「ジェンダーレス」はどうちがうの?「ジェンダーフリー」と「ジェンダーレス」はどうちがうの?
元のページ ../index.html#21