学びのすすめNo4_2025
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心理学系12 心理学は「目に見える行動」から推測される「こころの動き」を科学的に研究する学問で、「基礎心理学」と「応用心理学」の2つの分野があります。 基礎心理学は、人間の行動の一般的な法則を研究するもので、社会心理学、発達心理学、認知心理学などに分類され、「実験・調査」を中心としたデータを統計的に処理することで人の心理を解き明かします。かたや応用心理学は、基礎心理学によって得られた法則や知識を実際の問題解決に役立てることが目的で、臨床心理学、教育心理学、産業心理学、コミュニティ心理学などがあり、健康で豊かな生活のために活用します。●臨床心理学主として心理・行動が不健康な人の治療・援助など人々の心理・行動面の改善と向上を図ることが目的で、その知見は心理カウンセリングなどに活用されます。●発達心理学幼少期から老年期までの各発達段階での心的、社会的、身体的な発達とその条件、また発達の阻害要因や発達障がいの早期発見と治療などが含まれます。●教育心理学主に乳児期から青年期にかけての精神と知能の発達や人格形成などと教育の関係に注目し、その過程に起こる事柄を心理学的に明らかにし対処法を解明します。●福祉心理学福祉的支援が必要な人々の心理を理解し、支援の種類によって対象となる人々がどのような心理的影響を受けるかを研究し、効果の向上に役立てます。おもな専攻カリキュラム●発達心理学●臨床心理学●教育心理学●福祉心理学●心理経営学●心理統計法●心理学実習●演習   etc.【資格・進路】学校から企業まで、多岐にわたる職場 公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が指定する第1種指定大学院または専門職大学院を修了、あるいは第2種指定大学院を修了後に臨床経験を積むことで「臨床心理士」の受験資格を得ることができます。ほかにも学校問題を抱えた児童●心理・福祉学部 従来社会福祉の対象といえば、高齢者や子ども、障がい者でした。この学部では、生活保護や社会からの孤立、いじめ、虐待、引きこもり、学習障害など、今日的なさまざまな社会問題も含め、社会福祉や精神保健福祉分野に心理学的側面からアプローチできる人・心理学 ・教員養成 ・社会福祉学 関連する学問系統・心理学科 ・実践心理学科・教育発達学科 ・応用心理学科・臨床心理学科  etc.おもな学 科材の育成を目指します。 カリキュラムは大学の特性ごとに異なりますが、卒業後は、公認心理師、臨床心理士、認定心理士、社会福祉士、精神保健福祉士などの資格(受験資格含む)を取得し、福祉関連施設や教育機関、障がい者施設で活躍するケースが多く見られます。学部としてはまだ数少ないですが、学科は全国で増えており、近い将来には学部に発展する大学も増えると予想されます。●臨床心理学部 講義による理論学習と、演習・実習による体験学習を組み合わせ、心理を科学的に解明するプロの福祉士を養う学部です。 学校や職場、家族、友人との対人関係や、不安や緊張、気分の落ち込み、さまざまな悩み、ストレス、将来に対する漠然とした不安など心の問題を抱える個人や家族から直接話しを聞き、解決・支援のできる臨床ソーシャルワーカーを目指します。 ここの特徴は、心理学、福祉学だけでなく、カリキュラムが精神病理学、心身医学など広範囲に分岐し、学際的な傾向が強いことです。独立した学部はまだ少ないですが、医学部から教育学部まで広範囲にわたって設置され、大学によっては大学院の学科として組み込まれているケースが多く見られるのも特筆すべき点でしょう。への対応にあたるスクールカウンセラーや、企業で労働者のカウンセリングを行う産業カウンセラーほか多数あります。就職先は地方自治体から医療・保健現場、民間の相談機関まで多岐にわたります。新設の国家資格「公認心理師」も注目(P21参照)です。 ・教育学 ・保育·児童学〈PSYCHOLOGY〉学問紹介「基礎心理学」と「応用心理学の活用」で健康で豊かな生活を求める心理系初の国家資格「公認心理師」でも注目おもな心理学系学部●心理学部 心理学を研究、教育の専門分野とする学部で、分野は実験心理学、応用心理学、臨床心理学、発達心理学、社会心理学、犯罪心理学、ストレス心理学など多岐にわたります。これまで日本では、人文学部や教育学部、文学部や人間科学部関連といった既存学部の一つとして心理学科や専攻が長く学びの場となっていましたが、2000年に単独の学部として、初めて「心理学部」が設置されました。 心理学部の1つの特徴としては、1・2年次で心理学の基礎的素養を身につけ、3・4年次で専門性を深めていくといったように、心理学の各分野を幅広く学べるよう、多彩な専門科目を展開していることです。心のメカニズムを解明するためには、人間学や教育学、生物学や情報科学などの知識も関連づけることが大切になります。 また、心理学の実践・応用を体験的に学べるように、大学の場を出て、現場で学ぶ心理実験・測定、カウンセリングといった実習科目を設けている大学もあります。心理学系

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