食物学・栄養学系8学びの内容【資格・進路】管理栄養士はじめ、「食」のプロとしての需要が高い学や栄養学の知識は多くの職場で役立ちま 管理栄養士の資格を取得すると、病院でチす。最近では、食品メーカーの開発部門やスーム医療の一員として活躍したり、公務員とポーツ栄養の分野が人気です。食品開発部して保健所や保健センターなどの行政分野、門では安全・安心で、栄養バランスに優れた学校などの給食関連分野に就職したりする食品を作り出せます。アスリートのための食道が開けます。また、栄養教諭一種の免許も事と栄養バランスを考えるスポーツ栄養の取得できるので、学校で児童、生徒の食事を分野では、コンディションを保ち、競技力を上指導することもできます。げるため、食事面からのサポートを行います。 管理栄養士の資格を取得しなくても、食物●家政学部 家政学は、家庭生活を中心とした生活全体について研究する学問です。この家政学の中で、衣食住を構成する一つが食物学です。「食物学科」は多くの場合、家政学部の中に設けられています。◯食物学科 食物学は、食物や食品を科学的な視点から読み解く総合的な学問です。食品学、調理学、食品加工学、食文化学などを含み、栄養学もそのうちの一つです。食品学や栄養学では実験や演習で、食材の成分について調べ、その働きを研究します。一方でフードデザインやフードコーディネートといった食文化に関わることも学べます。食物や食について、あらゆる角度から分析や研究を行うのが食物学です。 また、多くの大学では、食物学科の管理栄養士専攻に進むことで、「管理栄養士」の資格取得を目指せます。食に関する高度な専門家である管理栄養士になるには、「栄養士」の免許を取得したのち、管理栄養士国家試験を受験して合格する必要があります。 「管理栄養士養成施設」に指定されている大学で専攻カリキュラムを取れば、卒業と同時に栄養士免許と管理栄養士国家試験受験資格が取得できます。そのため、管理栄養士専攻では、病気のメカニズム、人体の構造と機能に関する理解など、健康や医療についても詳しく学びます。また、管理栄養士として働くには、指導力やコミュニケーシ 予防医療や健康増進と密接な学問のため、家政学部や栄養学部以外にも看護や医療系学部に栄養学科が属している場合も多く見られます。●栄養学部 栄養学では食物や食品に含まれる栄養素について研究します。栄養がどのように生物の中で利用され、体に影響するのかを学びます。単に食品の成分について調べるだけでなく、食と健康の関係について考えることが大きなテーマです。それぞれの栄養素にはどのような働きがあり、健康を保つためにはどのように栄養バランスを保つのが適正なのかを研究します。また、栄養の専門家としてどのように栄養指導を行っていくかの理論と方法を身につけます。 栄養学実習では病院や老人保健施設での臨床実習があり、その場合は条件に即した献立作成、調理、提供などを行い、実践的な技能や力を養います。 栄養学は、大学では「栄養学部」や、これに類似した名称の学部、家政学部や生活科学部の中の「栄養学科」で学べます。また、管理栄養士は、「管理栄養士専攻」などのコースを選択して目指します。etc.おもな専攻カリキュラム・食品機能科学・環境健康科学・栄養生命科学・栄養教育学・臨床栄養学・公衆栄養学・スポーツ栄養学関連する学問系統・食物・栄養学 ・管理栄養学科 ・保健栄養学科・食物栄養学科 ・医療栄養学科・健康栄養学科 ・栄養生命科学科・食文化栄養学科 ・食品生産科学科・食品生命学科 ・食物学科 おもな学 科ョン能力も必要です。 なお、管理栄養士は、栄養学部でも取得を目指せます。「食」を総合的に学び、豊かな食生活を提案〈FOOD STUDY/NUTRITIONAL SCIENCE〉学問紹介心身ともに健康に過ごすための栄養と健康の関係を研究 人間が心身の健康を保ち生きていくために欠かせないのが食物であり、栄養です。しかし、好きな食べ物ばかりを選んで摂取していると、栄養バランスが偏り、やがて健康を害してしまいます。 食物学・栄養学系では、こうした栄養を中心に「食」が体や生活にもたらす影響について研究します。とくに近年、食事は生活習慣病をはじめとする病気と密接な関連性があることが分かってきました。個々の食事の栄養バランスや食生活に関して正しい知識を持つことが、予防医学的にも役立ちます。食物学・栄養学系は、人々の健康を守るための重要な学問として注目されています。 昨今の健康志向ブームもあいまって、管理栄養士や栄養士をはじめ、栄養の専門家が活躍する場が増えているのも、食物学・栄養学の根強い人気の理由です。従来ですと、学校や福祉施設などがおもな働き場所でしたが、近年は、調剤薬局やスポーツクラブなどでも「栄養カウンセリング」などと称して、薬局を訪れた方やスポーツクラブに通う会員らの栄養相談に乗る専門家として、働く機会が増えているのです。 今後の超高齢社会を見据えると、食物学・栄養学へのニーズがさらに高まると考えられます。おもな食物学・栄養学系学部食物学・栄養学系学部
元のページ ../index.html#8