学びのすすめNo6_2025
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スポーツ科学系8● 学びの内容おもな専攻カリキュラム・運動生理学・スポーツ心理学・スポーツ医学・スポーツ社会学・スポーツバイオメカニクス・ヘルスエクササイズ演習・コンディショニング科学・スポーツマネジメントetc.【資格・進路】理系分野の知識も必要!さまざまな現場で活躍の可能性を広げよう スポーツ科学系は、実験や研究が中心となナー、インストラクターなどの道に進むことがるため、理系分野の知識も必要です。そのたできます。また、人体構造・運動機能を専門め、「スポーツが好き」という気持ちだけでなく、的に学んだ知識を生かし、服・靴・運動用具メー文系と理系の知識をバランスよく身につけてカーに勤めるケースもあります。さらに、バイいくことが重要になります。オメカニクスやスポーツマネジメントなどの専 卒業後は、保健体育教諭やスポーツトレー門知識を生かし、研究職に就く人もいます。●スポーツ科学部 スポーツ科学部は、スポーツに関する知識・理論・実践を踏まえて豊かな人間性を身につけ、スポーツや健康運動を極めたスペシャリストを目指す学部です。学科は多岐にわたり、スポーツ科学科、健康科学科、スポーツトレーナー学科など、専門性の高い学科に分類されます。 学科によって学べることがとくに大きく異なる学部であり、大学によって違う名称の学科でも学べる内容が同じ場合もあるため、受験する際は、カリキュラムなども確認して情報を集めることが重要です。○運動生理学 運動にともなう身体機能・構造の変化を研究する学問です。運動やトレーニングで生理学的な変化があるか、異なる環境や条件で身体がどう反応するかなど、解剖学・生理学を学びながら知識を身につけます。また、体力向上や健康維持・増進についても学びます。○スポーツ医学 競技スポーツ選手をサポートする方法について学ぶ学問です。身体能力を強化する方法、高いパフォーマンスを発揮する身体の使い方、ケガの予防・治療法などを総合的に学びます。 近年ではとくに、「ケガの予防法」が注目されています。「なぜケガが起きるのか」をテーマに、ケガが生じるメカニズムを医学的に考えていきます。アスリートだけでなく、スポーツをす・スポーツ科学系・健康科学系関連する学問系統・スポーツ科学科 ・健康科学科・スポーツ健康学科 ・健康スポーツ科学科・スポーツトレーナー学科・スポーツウエルネス学科 ・体育学科おもな学 科る全ての人に関わる学問です。○スポーツ心理学 スポーツに関する精神的領域を学ぶ学問です。運動とストレスの関係など、あらゆる問題や関連性を研究します。また、競技スポーツ選手が好成績を上げるために用いる「メンタルトレーニング」も含まれます。ただ成績をよくするためだけでなく、スポーツを通じて人間の精神活動を考え、人間を理解することを目的とした学問です。○ヘルスエクササイズ演習 健康づくりに欠かせない有酸素運動と筋力増強運動について、実践を通して学んでいきます。目標は、個々の心身の状況に応じた、安全で効果的な運動指導法を習得することです。ヘルスエクササイズは、健康志向の人々がフィットネスジムで行う運動という印象が強いかもしれませんが、トップアスリートのトレーニングにも用いられています。●人間科学部 人間をさまざまな角度から研究し、身体のはたらきや、人間を取り巻く環境・社会・文化などを総合的に学ぶ学部です。基礎から発展まで体系的に学び、さまざまな分野の専門的知識を身につけることができます。また、文系・理系という枠にとらわれず、自然科学・社会科学・人文科学などを行き来しながら学習していくことも、人間科学部の特徴です。etc.〈SPORTS SCIENCE〉学問紹介理論と実践を総合的に学び、科学的に分析する スポーツ科学系は、希望する職業や研究対象によって細分化されている分野です。大学によって違いはありますが、「自然科学」の領域と「人文社会科学」の領域に大別されます。 自然科学の領域では、人体の構造やはたらき、生理学、解剖学、スポーツバイオメカニクス、スポーツ心理学といった学問からアプローチします。人文社会科学の領域では、スポーツ社会学、スポーツビジネス、スポーツ教育などの学問からアプローチし、身体と精神の関連性や社会における運動の役割を研究します。スポーツ科学は理論と実践のバランスをとることが重要な学問であり、通常の科学とは異なる視点で学べることが特徴的です。おもなスポーツ科学系学部「スポーツ」を科学的な視点から分析するスポーツ科学系学部

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