学びのすすめNo7_2025
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音楽系おもな専攻カリキュラム・ピアノ・器楽(管楽器/弦楽器/打楽器/和楽器など)・声楽・作曲・音楽療法・音楽教育・音響デザイン・指揮関連する学問系統・音楽学 ・音響工学 etc.・音楽学科 ・指揮科 ・器楽科 ・音楽表現学科 ・音楽芸術科 etc.おもな学 科オーケストラなど複数楽器での演奏技術や表現技術も学びます。○声楽 声をよく響かせるための、横隔膜を使った発声法を学ぶことが基本となります。そこから各国の歌曲やオペラの演奏、表現を磨きます。また、イタリア語やドイツ語など西洋音楽では必須となる外国語の習得も行います。○音楽療法 音楽の力で人の心身を健康に導く手法を、理論と実践を含めて学びます。ピアノ、声楽など音楽全般の研修を行いながらも臨床心理学、障害学などについても学び、ギターやタンバリンなどの現場実習も行います。つかんだり、留学などで更なる研さんを積みながら、楽団員、オペラ歌手、指揮者、編・作曲家への道を拓くこともできます。ソロ活動も同様です。12● 学びの内容etc.【資格・進路】オーディションでさらなるステップアップを 作曲家、演奏家、歌手、各種ミュージシャンなどの職業に就くには、ここで紹介した学びの経験を身につけたうえで、音楽関連事務所・企業に就職して仕事を受ける必要があります。また、各コンクールやさまざまなオーディションに応募してチャンスを●音楽学部 音楽系学部の代表的存在であり、音楽系の学部は、ほぼ「音楽学部」という名称です。音楽分野に関する専門教育を受け、研究や実習によって音楽への知識や造詣を深め、演奏技術や表現力などを高めることを目的としています。 講義については、少人数で行われるものが多いようです。その内容は学校により異なりますが、多くの学科・コースにおいて、学生たちの演奏技術を高める演奏や歌唱のレッスンが中心となります。実技指導に多くの時間を割いていることは、音楽系学部の大きな特徴の一つです。 以下に紹介するのは、音楽学部におけるおもな実技系専攻の内容です。○作曲 音楽理論など、曲作りに必要な知識や技術を学び、さまざまなジャンルの作曲能力を身につけます。コンピュータによる作曲・編曲や録音・再生技術なども学ぶことができます。○指揮 指揮者に不可欠なソルフェージュ能力(譜面を読み取り、曲の構成を理解する能力)や、音を聴く技術を鍛え、指揮演習、歌唱、演奏など幅広い分野での技術を高めます。○演奏・器楽 有鍵楽器(ピアノやオルガンなど)・管楽器・打楽器・弦楽器といった、楽器の種類ごとに専攻して学び、それぞれの演奏技術と表現力を身につけます。楽器それぞれの独奏と、アンサンブルや●芸術学部 芸術家の育成や、芸術学の研究を目的とした学部です。音楽だけでなく、美術やデザインなど芸術分野全般が学びの対象となっています。●芸術情報学部 音楽や舞台芸術などに加えて、各種映像系メディアなどにおける表現についても研究します。・作曲科・演奏学科・声楽科〈MUSIC〉学問紹介ベースはクラシックピアノの演奏は基本イタリア・ドイツなど外国語も大切 学問としての音楽は、歌を歌ったり楽器を演奏したり、曲を作ったり指揮をしたりといった、音楽活動をするための技術や理論から、音楽要素のある表現活動まで、音楽に関わる事柄すべてが学びの対象となります。 「音の芸術」である音楽を大学・短期大学で学ぶ場合、ベースになるのは西洋のクラシック音楽です。これは、学問体系としての音楽が美術と同様、長年ヨーロッパを中心に発展してきたためです。もちろん学部・学科によっては日本古来の雅楽や、世界の民族音楽なども学べますし、ほかにもバレエやミュージカル、ジャズやロックなどの現代ポピュラー音楽、さらには音楽療法やリトミック(P15で解説)など最新分野を学べる大学も増えています。 音楽分野の学びで中心になるのは「ピアノ」「声楽」「器楽」「作曲」「指揮」「音楽療法」「音楽教育」などの領域です。これらは更に「実技」と「理論」に分けられますが、ここでは6領域の実技関連を中心に取り上げます。「音楽理論」「音楽史」をはじめとした理論・知識系の学問については、次のページでまとめて説明をします。クラシックなどから「音の芸術」の表現方法を知るおもな音楽系学部音楽系学部

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