自動車に最先端技術を導入自動運転エンジニア事故調査のプロフェッショナルどんなおしごと? 主に自動車製品(パーツなども含む)に関するマニュアル(説明書・修理書等)の作成や編集作業を行います。図面や設計資料をもとに原稿を作成し、情報収集や仕様確認のために自動車を実際に見て取材します。取材では、分解・組立手順を検討して、マニュアルに反映していきます。自動車を持つ人、または整備を行う人が理解しやすいよう、文章だけではなく図表やCGも扱います。つくには? ライティングの技術よりも実際の作業経験がものをいう仕事で、就職には自動車整備士資格が必要となる場合が多いようです。自動車整備関係の学校を卒業するか、もしくは整備士としてディーラーやメーカーで働いてから転職するという道もあります。 自動車整備科 など関連学科どんなおしごと? 自動車メーカーのデザイン部門などで、車の外観、内装、カラーについてデザインする仕事です。市場分析に基づいた商品のコンセプトに沿って、スケッチを重ねていきます。検討のたびにスケッチを書き直してスタイルを絞り込み、それを粘土などで立体模型(クレイモデル)にして、CGを使ってまとめていきます。見た目の美しさだけでなく、操作性・快適性・利便性といった機能面を考えてデザインすることが求められます。つくには? 美術系、デザイン系、工業系の学校で、インダストリアルデザイナー(工業デザイナー)の基本となる知識と技術を身につけておくとよいでしょう。アイデアやイメージを、絵を描いたり立体を造形したりして表現する能力も必要になります。人間工学や自動車の構造に対する知識も重要です。 カーデザイン学科、インダストリアルデザイ関連学科ン学科 などどんなおしごと? 障害物を検知するためのセンサーやレーザー、画像認識・処理技術から、自動車の位置情報を活用するための通信技術まで、自動運転車には最先端の技術が盛り込まれます。従来のエンジンやフレームの開発とは別に、こうした最先端技術の開発や導入を進めるのが自動運転エンジニアの役割です。今後、自動運転の範囲が拡大するにつれ、ますます存在が重要視される職業と言えるでしょう。つくには? 自動運転エンジニアは自動車メーカーのほか、センサー等の製造を手がける部品メーカーや、自動運転システムを開発しているIT企業にも活躍の場は広がります。自動車に関する知識も必要ですが、それ以上に大学や専門学校などで情報系、特にセンシングや機械学習の知識や技術を身につけることが就職への近道となりそうです。 情報工学科、電気電子工学科 など関連学科どんなおしごと? 技術アジャスターは、保険会社に所属し、自動車事故があったとき、事故の原因を調査して事故車両の修理費用を算出します。自動車整備や道路交通法などの法律、自動車保険の詳細の知識、自動車修理の見積もり作成能力などが求められます。また、技術アジャスターの多くは、被害者との示談交渉まで行います。事故の原因によっては被害者と加害者の事故費用負担割合が違ってきますので、高い分析力と冷静な判断力が必要です。つくには? 就職先はおもに損害保険会社となります。就職には自動車整備士資格の取得が条件になっている場合が多く、また、入社後には日本損害保険協会が定める「技術アジャスター資格試験」へ合格すると、晴れてアジャスターとして登録されます。アジャスター資格は種類・ランクがあり、さらに上級資格を目指すことができます。 自動車整備科 など関連学科複雑な自動車の取扱いには欠かせない機能性とデザイン性を追求自動車の仕事を担う人たち35自動車テクニカルライターカーデザイナー技術アジャスター
元のページ ../index.html#35