つくにはBooksNo1_2025
43/112

お役立ちDATAコロナ禍の落ち込みから輸送人員は日本各地で回復傾向 新型コロナウイルスはさまざまな業界に多大な影響を及ぼしました。鉄道業界もその一つです。政府の自粛要請により、旅行や出張など他県への移動が控えられた結果、訪日外国人観光客はほぼ皆無となり、国内観光客も大きく減少。JRグループをはじめとする各鉄道業界は大きな減収となりました。 また、テレワークという新しいライフスタイルの登場によって通勤・通学者が減少したため、定期券の販売も減少しました。しかし私鉄各社の輸送人員(定期)が軒並み減少した2020年を底に、2021年以降は若干回復。2023年は大手私鉄16社すべてが前年比で輸送人員(定期)を増やしました。ランキングを見てみると、前年度13位だった阪神電気鉄道が5.0%増の5位、12位だった西日本鉄道が4.5%増の9位となっており、東京周辺以外の地域での回復が見られています。また、2023年に新横浜線を介した相模鉄道と東急電鉄の新たな相互直通運転が始まったことで、相模鉄道が前年度9位から6.1%増の3位に、東急電鉄が前年度5位から6.4%増の2位に上昇しました。1位は前年度2位だった東京地下鉄で、増減率は7.0%でした。 コロナ禍による生活スタイルの変化により、鉄道業界も新たな時代における利用向上策が求められています。乗車中にパソコンが利用でき、仕事や勉強が可能な有料着席列車の拡充や傘やキックスケーターのシェアリングサービスなど新しいサービスの提供なども進められているそうです。2023年度輸送人員(定期客)増減率ランキング増減率 輸送人員7.0% 1,248,078577,6026.4% 131,532 6.1% 152,5925.6% 120,7345.0% 222,2134.7% 4.6% 322,689 313,294 4.6% 55,9894.5% 320,1954.2% 396,6933.9% 348,5893.9% 3.7% 132,988126,1373.7% 3.1% 523,5373.1% 241,824出典:日本民営鉄道協会順位(前年度) 1(2) 東京地下鉄 2(5) 東急電鉄 3(9) 相模鉄道 4(6) 京成電鉄 5(13) 阪神電気鉄道 6(7) 京浜急行電鉄 7(4) 京王電鉄 7(8) 阪急電鉄 9(12) 西日本鉄道 10(15) 近畿日本鉄道 11(1) 小田急電鉄 11(3) 西武鉄道 13(9) 京阪電気鉄道 13(14) 南海電気鉄道 15(11) 東武鉄道 15(16) 名古屋鉄道 (注)輸送人員の単位は1000人鉄道会社 月収例活躍の場関連資格□ステーションスタッフ □乗務員(車掌・運転士)□車両整備 etc.●機械・プラント製図技能士(2級)●テクニカルイラストレーション技能士(2級)21.5万円〜23.7万円(厚生労働省「令和5年度 賃金構造基本統計調査」)※大卒/専門卒対象鉄道の仕事を担う人たち43鉄道の仕事を担う人たち世界に誇る開発技術とおもてなしの心通勤・通学からリゾートまで生活に欠かせない交通を支える

元のページ  ../index.html#43

このブックを見る