つくにはBooksNo1_2025
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???つくには?つくには建築の仕事を担う人たち53設計や工事監理は、建築士の独占業務建築技術者として活躍したいなら、建築士の資格取得を目指すのがいいでしょう。建築士の資格があれば、個人や企業の依頼を受けて、建築物の設計や工事監理をすることができるようになります。建物を建築するための設計や工事監理は、建築士の独占業務です。建築士の資格を取得するのにいくつか方法がありますが、大学や専門学校などで指定科目単位を履修し、受験資格を得るのが近道になるでしょう。関連学科建築学科、環境建設工学科、都市工学科 などまずは技術を身につけよう大学や専門学校などの建築、デザイン、CAD関連学科で技術を身につけることがおすすめです。関連する資格には「トレース技能検定(1〜4級)」や「CAD利用技術者試験」、「建築CAD検定試験」などがあり、取得すれば関連職種につくときに有利になるでしょう。また、建築士を取得する際にも製図は必須になるので、建築士を目指している方は、建築士の勉強を進めるうちに製図の知識や技術は身についてくると考えられます。関連学科建築学科、建築・デザイン学科、CAD製図科 など建築物の設計から工事の指導・監督まで建築士は「建築士法」で定められた国家資格で、建築物の設計、工事監理を行うほか、契約に関する事務や工事の指導・監督などを行います。種類は「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」の3種があり、それぞれ扱える建築物の規模などが異なります。また、一級建築士のさらに上位の資格として「構造設計一級建築士」と「設備設計一級建築士」があります。一級建築士として5年以上の経験が必要で、一定規模以上の建築物を設計する際に有資格者の確認が必要になります。建築士は、建物の使用目的や予算に合わせて法に基づいた設計をします。依頼主から希望を引き出すコミュニケーション力や柔軟な発想、美的センスなども求められます。どんな仕事正確、鮮明、簡潔に描き表す建物や機械の設計図を正確に作成することを製図といい、製図技術者は製図の専門家です。製図は、日本工業規格(JIS)に基づく製図通則により、一枚の紙に線・文字・記号などを用いて図面を正確、鮮明、簡潔に描き表す技術で、どんな場合も均一の情報を伝達できます。CAD(キャド)はコンピュータを用いて製図をすることで、使用するシステムをCADシステムといいます。近年はほとんどの製図技術者はCADシステムを使って製図を描いています。CADは、もともと航空機の設計用として開発されましたが、コンピュータの普及と高性能化により、現在では大規模な建築物からコンピュータのICチップに至るまで、ジャンルを問わず設計・製図には不可欠なものになっています。どんな仕事建築技術者製図CAD技術者柔軟な発想や、美的センスも重要どんな場合も均一の情報を伝達

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