46動物エンタテインメント・乗馬の仕事実力がモノをいう厳しい世界競馬騎手(ジョッキー)フットケアで馬のコンディションを高めるどんな仕事? 競走馬に騎乗し、レースの勝利を目指すことがジョッキーの仕事です。ただ馬に乗るだけではなく、馬の体調の把握や馬とのコミュニケーションをはかるなどの心づかいが必要なので、馬が好きというだけでは務まりません。大変厳しい世界ですが、実力次第では高収入が得られ、大きな感動や喜びを味わうこともできます。つくには? 騎手になるには騎手免許が必要になります。騎手免許の発行元には、日本中央競馬会(中央競馬)・地方競馬全国協会(地方競馬)の2団体があり、中央競馬の場合は全寮制の競馬学校(千葉県白井市)で3年間の課程を修了すれば、騎手免許試験を受験することができ、試験合格後には騎手免許が与えられます。競馬学校の入学資格は、中学校卒業以上で20歳未満の者、体重は46〜49kg以下(年齢による)、視力は両眼で0.8以上などです。騎手の引退の平均年齢は30代後半で、引退後は調教師など関係する職業につくことが多いようです。どんな仕事? 馬の蹄(ひづめ)に、蹄鉄(ていてつ)と呼ばれる摩耗を防ぐための装着具をつける仕事です。具体的な業務としては、蹄鉄の装着だけではなく、馬の蹄を削って形を整えたりする作業も重要になります。蹄は、馬にとって体重を支える部位であり、その形状や、馬にとっての「靴」である蹄鉄を調整することは、競走馬のパフォーマンスを高めるために欠かすことができない仕事です。装蹄師の職場は、主に競馬場で、その他競走馬育成牧場や乗馬クラブなどもあります。勤務して働く形と独立して仕事を請け負う開業装蹄師として働く形があります。つくには? (公社)日本装削蹄師協会の行う装蹄師認定講習会を受講し、認定試験に合格することで、2級認定装蹄師の資格認定を受けられます。講習会は1年間に及び、その間、受講学生全員は宇都宮にある寮で生活を送ります。乗馬クラブなど競馬場以外での装蹄の仕事では、上記の資格は必須ではありませんが、持っているのが望ましいでしょう。つくには? 日本では東京の警視庁、京都府警察、皇居などの護衛をする皇宮警察の3カ所に騎馬隊があります。 騎馬隊員としての募集ではなく、警察官として採用後に警察学校に入り、交番勤務などを経て、異動の希望を出すことができます。警視庁騎馬隊は警察署や幼稚園などに出向いて、交通安全教育や国事である各国大使の信任状捧呈式の警護など、さまざまな活動を行っています。京都府警察本部は、騎馬隊出動予定がホームページに掲載されているので、興味がある人は調べてみましょう。どんな仕事? 馬主から競走馬を預かり、食事の世話や健康管理、ケガをした時の応急手当や獣医の手配、寝ワラをきれいにするベッドメーキングなどを担当するのが、きゅう務員(■務員)の仕事です。馬の調子を見極めながら、えさの飼葉を調教師の指示に従い調整します。また、馬を曳いたり、騎乗して歩かせたり、調教前の馬の準備運動も担当します。 以前のきゅう務員は馬を曳くぐらいでしたが、最近では馬をより強くするため、調教まで行える調教きゅう務員や、騎乗できるきゅう務員の需要が高まっています。つくには? 日本中央競馬会(JRA)のきゅう務員になる場合は、中央競馬会競馬学校のきゅう務員課程(6ヵ月)を卒業し、日本調教師会が行う採用試験に合格することが必要です。 地方競馬全国協会の場合は、調教師と雇用契約を結び、各競馬場の主催者(関東の場合は関東地方公営競馬協議会)の認定後、各■舎ごとの採用になります。乗馬で護衛を行う警察官競走馬に夢と情熱をかける装蹄師きゅう務員騎馬警官(騎馬隊員)どんな仕事? 馬に乗って要人の護衛やパレードの先導をする警察官を騎馬警官(騎馬隊員)といいます。 馬に乗ると目線が高くなるので、自動車やオートバイよりも視野が広くなることや、イギリスなどヨーロッパではフーリガン制圧に、騎馬警官が活躍しています。
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