つくにはBooksNo2_2025
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国??つくには畜産・水産技術と自然・野生保護の仕事49どんな仕事どんな仕事? 防疫官とは、農林水産省に所属する国家公務員であり、主に、日本各地の空港や港に配置されている動物検疫所において、海外から輸入される動植物や畜産物の検査を行い、伝染病の侵入を監視します。家畜防疫官はその中で特に動物の検査を行う人を指します。また、海外へ輸出する畜産物に関する検査も行い、海外への感染症の流出を未然に防ぎます。つくには? この仕事につくには、農林水産省の実施する獣医系技術職員採用試験もしくは畜産系技術職員採用試験のどちらかの国家公務員試験に合格しなければいけません。前者は総合職試験で獣医師の免許が必要なので、獣医学科に進学して獣医師免許を取る必要があります。後者は一般職試験で獣医師免許はいりませんが、大学卒業もしくは短期大学の畜産系の学部を卒業することが条件です。      獣医学科、畜産学科、動物学科 など関連学科産農家に訪問して相談、指導などの業務を行うため、動物だけでなく人との関わりも多い職業ですから、コミュニケーション能力があることが望ましいでしょう。また家畜などの大きい動物を相手にするので、体力が必要な場合もあります。 関連学科      獣医学科 などどんな仕事? 卵からかえったばかりのヒヨコがオスかメスかを見分ける仕事をします。鶏卵を産むメスと鶏肉として利用されるオスで、■の与え方を変えて飼育するため、生まれてすぐにオスかメスかを判断する必要があります。しかし、その区別が難しいため、訓練を行い専門の技術を持ったこの職業が必要とされるのです。鑑別方法は、ヒヨコの肛門を開き、オス・メスの生殖突起を指で確かめて判別します。つくには? 畜産技術協会の初生雛鑑別師養成講習で、初等科コースを修了したのち、鑑別研修生として1〜2年、ふ化場で鑑別の研修を重ね、高等考査に合格することで、初生雛鑑別師の資格を得ることができます。なお、初生雛鑑別師養成講習を受けるには、試験にパスする必要があります。      動物飼育学科 など関連学科畜産農家に訪問して家畜を検査する 家畜防疫員とは、各都道府県に必ず設置しなければならない家畜保健衛生所に勤務する獣医師免許を持った公務員のことです。仕事内容としては畜産農家を巡回し、豚、牛、鶏など家畜の検査を行い、口蹄疫や鳥インフルエンザなどをはじめとするさまざまな伝染病の予防の業務や、農家に対する技術指導、衛生指導を行います。万が一伝染病が発生したときには、その拡大を防ぐための処置をします。安全な食品を家庭に届けるために必要な職業です。獣医師免許を取得後公務員になる 家畜防疫員は獣医師の免許を持ったものから選ばれるため、獣医師の免許を取得することが絶対条件です。獣医師の免許を取得するには、大学の獣医学科を卒業し、国家試験に合格する必要があります(詳しくは29ページ参照)。仕事では所内の検査以外にも畜伝染病の国内への侵入を監視単純のように見えて奥が深い仕事※ 国 =法律で定められた国家資格の取得が必要家畜防疫員(獣医師  )家畜防疫官初生雛鑑別師口蹄疫や鳥インフルエンザなどの病気から、家畜を守る

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