つくにはBooksNo2_2025
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?どんな?つくには50畜産・水産技術と自然・野生保護の仕事仕事つくには? 生産牧場の多くは北海道の日高地方にあります。家族経営の小規模な牧場から、血統の良い牝馬を輸入し繁殖をする大企業までさまざまです。生産牧場、育成牧場ともに自動車の運転免許は必須のほか、日本軽種馬協会や軽種馬育成調教センターの研修受講を条件とする牧場もあるので事前に調べましょう。 育成牧場は全国にあります。競走馬関連の養成スクールで技術や知識を習得すると有利です。観光も兼ねる牧場では、コミュニケーション能力も必要です。仕事は早朝から長い時間に及び、エサの用意やエサ運び、掃除などと体を動かしたりすることが基本の仕事ですので、健康な体や、最低限の体力は欠かせません。      動物飼育学科 など関連学科サラブレッドを繁殖する、競走馬として育てる生産牧場/育成牧場スタッフどんな仕事? 繁殖牝馬を所有し、種付けをしてサラブレッドを産み育てるのが生産牧場です。サラブレッドは血統が登録されているので、走る距離の適性などをある程度考慮することが可能です。 生後1年余りは生産牧場で育て、その後は育成牧場で鞍をつけて人を乗せる、競走馬としての調教を行います。家畜や観光用として動物を飼育 牧場の仕事は、主に、酪農や食肉のための牛・豚・鶏などの動物の飼育で、具体的には動物へのエサやり、飼料作り、清掃などが基本です。また牧場には、「観光牧場」のように、動物の様子を一般の人が見学できるように観光施設として開放している施設もあります。そのような施設では、飼育動物の管理のほか、来場した客への対応などの仕事も行います。 そのほか、サラブレッドの繁殖を専門に行う牧場の生産牧場と生まれた馬を競走馬に育て上げる育成牧場などがあります。動物への関心と健康な体が必須 常に動物と接する仕事なので、動物が好きであることは第一の条件です。つくために特別な能力は必要ありませんが、専門学校や大学などで動物の飼育や身体についての知識を身につけていると役に立つでしょう。どんな仕事? 牛は一般に運動量が少なく、蹄(ひづめ)が伸びすぎるので、定期的に伸びた蹄を切り、その形を整える必要がありますが、その牛の蹄を切るのが牛削蹄師です。蹄を整えることで、体力の消耗や蹄病などさまざまなトラブルを防ぐことができます。畜産農家はこの削蹄を専門の牛削蹄師に業務委託するのが一般的ですが、小規模な農家では自ら行う場合もあります。つくには? (公社)日本装削蹄協会の認定牛削蹄師の資格には、2級、1級及び指導級の3つのグレードがあります。2級は、まず本協会の行う削蹄師認定講習会を受講し、講習会終了後に実施する認定試験に合格する必要があります。認定試験に合格したら認定申請を行い、認定資格審査会による2級認定牛削蹄師の資格認定を受けてはじめて2級認定牛削蹄師資格を取得することができます。1級は、削蹄師資格者昇級研修会を受講し、2級と同様に認定資格審査会による資格認定を受けて取得できます。足先から牛の健康を守る専門家牧場スタッフ 牛削蹄師家畜、観光用動物、競走馬など、扱う動物はさまざま

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