つくにはBooksNo2_2025
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?つくには? 54環境関連の仕事環境浄化などにも活用バイオ技術者どんな仕事どんな仕事? バイオテクノロジーとは、微生物の性質を利用したり遺伝子組み換え技術を用いたりなど、生命現象などを利用して、人々の生活に役立てる技術です。これにより、医薬品や野菜の新品種などを生み出し実用化されています。また、バイオテクノロジーを環境浄化などに活用する試みも盛んで日々研究が進んでいます。つくには? バイオ技術者になるには、大学、短大、専門学校のバイオテクノロジー関連の学科に進学し、専門の理論と技術を学ぶ必要があります。バイオテクノロジーは学問分野としては「生物工学」「応用生物学」と呼ばれることが多いです。具体的な学科では生命科学科、バイオサイエンス学科、応用バイオ学科などがあります。食品系の開発では、最近では農学部の中に学べる学科が多くなっています。専門学校では、バイオ学科、バイオテクノロジー学科、バイオ工学科、農水産バイオ分析学科、バイオ技術学科などで学ぶことができます。関連学科      バイオテクノロジー学科 などどんな仕事? 農業は大きな視点で見ると、地球環境にも密接に結びついています。農業は環境に対して生物多様性の保全に寄与します。そのほかの役割として、食料や木材の供給、水源の涵養、国土の保全などが挙げられます。農業に関わる仕事には農作物を作る仕事のほか、農協などで働く、農業に関する新技術を開発してサポートする仕事もあります。つくには? 農業分野で働くには、職種にもよりますが、大学・短大・専門学校などで関連の学科に進学し、最新の専門知識と技術を身につけるといいでしょう。特に近年は、農業経営や起業についてのカリキュラムを設置した専門学校などが目立ちます。また、農業の6次産業化(1次産業としての農林漁業と、2次産業としての製造業、3次産業としての小売業等の事業の総合的かつ一体的な推進を図る試み)を学べる学校も増えています。      農学科、農業経営学科 など関連学科若い人が取得できる資格も 大学に進学し、工学系の学部で環境化学科などの科学系の課程を修めるか、専門学校の自然環境保全学科や環境分析の学科に進学し、専門知識を修得することが必須です。環境系の資格の多くは実務経験後に取得するものですが、公害防止管理者は若い人の受験も多く、学生のうちに取得しておくと有利かもしれません。関連学科      環境化学科、環境学科 など環境への影響に関心が集まる 食品製造業、機械製造業、ホテルなどの宿泊事業者のほか、政府・自治体などさまざまな企業・団体から依頼を受け、食品・土壌・大気・水質・騒音などの分析・検査を行い、安全性についてのチェックを行う仕事です。人々に提供する食品・飲料水・製品の安全性や、人々が働く作業環境の安全性のチェックのほか、河川などの自然環境の測定も重要な仕事です。 現在の日本では、ダイオキシン類、アスベスト、粉じんなど、さまざまな有害物質が問題とされてきており、多くの企業は、より自社の製品の環境への影響に対して責任感が強く求められています。環境分析の仕事は、多くの事業者の品質の安全を調査し、日々多くの製造品を購入し、使用する人々の安心を支える存在と言えます。生物多様性などにも寄与環境分析技術者農業関連人々の安心を支える仕事

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