面接指導や個人面談に力を入れている学校が多い求人は安定デジタル化に対応できる人材も求められる傾向 本誌が動物・環境系の専門学校等に対して実施したアンケートによると、就職支援において重視したポイントとして「面接指導」「個人面談」を挙げた学校が同率首位でした。これは、各企業に合わせた様々な面接・面談に対応するためと考えられます。たとえば、コロナ以後、オンライン面接等を継続する企業もあり、オンラインに対応するための指導を行う必要性が生じたことなどが考えられます。2番目に多く挙がったのが、「実習・インターンシップ」でした。下記に就職支援例をまとめましたが、学内に実際に営業もしているペットショップ実習施設などを備え、学内でも実践的な実習を行っている学校もあります。就職支援の例●ペット業界の代表団体である全国ペット協会と産学連携を結び、毎年校内でペット関連大手一流企業による企業説明会を行っている。また現場重視、実践重視の教育理念により、新校舎である動物高度医療センターを中心に実際に営業もしているペットショップ実習施設などを備え、学内でも実践的な実習を行っている。資格の面でも業界からの要望を受け、就職に役立つ資格が取れることが特徴。(高崎動物専門学校/太田動物専門学校)●入学直後に個人面談を実施し、学生本人の希望を把握。学内で実施する企業説明会で、動物分野企業の各社の方針、社員の働き方などを理解する。夏期休暇や冬期休暇、春期休暇で校外研修(インターンシップ)を実施。インターンシップを利用して就職を決定する学生が多数。(中央動物専門学校)●ただ就職率を上げるだけのサポートではなく、学生達が将来社会で活躍できる人材になるためのサポートを行っている。就職担当者と担任が、その学生にとってどんな道やどんな企業が活躍できるかを、学生と一緒に考えながらサポートや指導を行っている。(専門学校 東京ビジネス・アカデミー(2024年4月 専門学校 東京スクール・オブ・ビジネスより校名変更)) 犬、猫の飼育頭数は毎年、ほぼ横ばいの状況ですが、一頭一頭にかける金額は上がっており、ペット業界全体の売上は上昇しているのが現状です。 本誌が動物・環境系専門学校等に対して実施したアンケートでは、基本的に求人件数は安定しており、高位を維持。大手企業の求人・採用は各地で積極的に行われています。首都圏から地方の学生を求めるケースも散見されます。求められる人材として、動物・環境分野に関する専門知識だけでなく、あらゆるデジタル化に対応できる人材が望まれるようです。 売り手市場の今だからこそ、求人内容や雇用形態を見極め、キャリアデザインに合わせた就業選択が必要になるでしょう。●担任・副担任とのマンツーマンでの面談を随時実施、履歴書添削サポート、意識の高い学生へ(入学後の1年次から)インターンに行かせる、即戦力になれる指導の取入れのために接客実践も重視したカリキュラム。援を行う。(神戸動植物環境専門学校)●1年次の秋から就職ガイダンスを行い、意識向上とマナー面の指導を早い段階からしている。また、カウンセリングを一人ひとり繰り返し行い、希望の就職先が見つかるようにバックアップしている。(カコトリミングスクール)●履歴書から面接の指導まで手厚くフォローするだけではなく、一人ひとりの状況にあわせた就職相談を実施。(日本動物専門学校)●クラス担任が就職指導も行い、学生に合った就職支(ナンバペット美容学院)●履歴書添削では、担任と就職担当者のダブルチェック体制をとっている。業界で活躍している先輩が多くいるので、企業説明会に先輩が来てくれて説明を行っている。(仙台総合ペット専門学校)●企業インターンシップ:1年次(動物看護コースは2年次)からの業界・企業研究を活かし、自分自身が就職したいと思う企業で実際に働くことが出来る。(専門学校 ちば愛犬動物フラワー学園)業界就職最前線63
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