234どんな仕事が あるのかな?物語の大まかな流れ(シリーズ構成)に従い、脚本家が各話の脚本を書きます。脚本はアニメ監督らがチェックし、時に修正を加えます。原作のあるアニメでも、作品のカラーに合わせて物語の再構成が行われたりします。監督・演出家がアニメの設計図ともいえる絵コンテを描き、それによって決まった映像の流れをさらに細かく詰めます。一つひとつの場面に対し、カメラアングルや映りこむ物の配置などを決めていきます。リサーチをもとに、作品のコンセプトや物語、スタッフやキャストの人選などが会議を重ねて決められます。現在のアニメは、主に制作会社から放送局、出版社、スポンサーなどによる「製作委員会」によって作られています。作品の美術観を決めるために、キャラクターデザイナーがキャラクターやメカをデザインし、美術監督がイメージボードとよばれる絵で美術プランを考えます。また、色彩設計スタッフは作品全体の色使いを決めます。キャラクターデザイナー美術監督・色彩設定スタッフシリーズ構成・脚本家・監督監督・演出家レイアウトスタッフ一つのモノができあがり、流通し、役目を終えるまで、さまざまな人々がその流れに関わっています。例えば、ひと言で「アニメの仕事」と言っても、その過程の中にはたくさんの仕事があるのです。自分のつきたい仕事を探るために、簡単にアニメの企画・制作・放送の流れを見てみましょう。26アニメの仕事の流れ一本のアニメの放送に、こんなに多くの仕事が関わっている1脚 本絵コンテ・レイアウト設定・デザインリサーチ・企画リサーチャー・プロデューサーアニメの企画からアニメの企画からアニメの企画から制作・放送まで制作・放送まで制作・放送まで
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