つくにはBooksNo3_2025
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まずは動きのポイントとなるカットの原画を描き、その原画をもとに少しずつ動きの違う動画を描いていきます。作画監督は、原画家・動画家が描いた絵のタッチを統一したり、動きを修正しながら確認・修正します。レイアウトを元にした「背景原図」から背景画を作成します。絵の具などを用いた手描き作業と、パソコン上でのデジタル作業が混在して進行します。また、3DCGによって背景を描くことも増えています。録音スタジオでは、声優が映像に合わせてキャラクターにセリフを吹き込みます。制作スケジュールが厳しい場合は、色がつく前の仮の映像を使うこともあります。また、同時進行で音楽や効果音も制作されています。場面ごとに異なるセル画をスキャンし、色指定に基づいて彩色をします。かつてはほぼ手塗りでしたが、現在は全てパソコンのペイントソフトで行っています。セルや背景、CGによる特殊効果などの素材をひとつに合成し、映像化します。編集作業ではバラバラの場面を順番通りにつなぎ、カットとカットの間の不要な部分を整理して、1本の映像にまとめていきます。声やBGM、効果音などを映像に合わせてはめ込み、できあがった映像が放送局などに回され、晴れてオンエアとなります。放送後に発売されるDVDやBlu-rayソフト版に合わせて、内容をさらに修正・新規カットを追加することもあります。原画家・動画家作画監督美術監督・背景スタッフ声優・音響監督色彩設定スタッフ仕上げスタッフ撮影監督・特殊効果スタッフ編集スタッフ編集スタッフ制作進行アニメの仕事の流れ27原画・動画美 術アフレコ色指定・仕上げ撮影・特殊効果・編集ダビング・放送5678910

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