つくにはBooksNo3_2025
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52映画を作る人たちどんな仕事? 映画やドラマ、イベント、CMなどで、爆発や崩壊、炎上などのシーンでワイヤーで人を吊り上げて浮遊させるなどによってリアルに見せる演出をするのが、操演技師の仕事です。今はCG全盛時代になり、かつてのような危険な撮影シーンは少なくなっていますが、「本物」にこだわる監督も多く、制作現場によってはダイナミックなアクションを演出できる高いレベルの操演家が求められます。つくには? 特別な免許は必要ありませんが、薬品や化学燃料、ガス類などの危険物を扱うので、科学的な専門知識と、ワイヤーテクニックなどの撮影技法の知識も必要です。 操演技師として活躍するには、映画制作会社に就職するか、またはフリーランスで活躍している方に弟子入りして技術力を磨く方法があります。関連学科 映像学科/芸術学科/映画学科 などどんな仕事? 映画の字幕スーパーや吹替用の原稿を日本語に翻訳することを仕事としていますが、字幕翻訳家と吹替翻訳家とでは仕事の内容が異なります。まず字幕翻訳の仕事は、ひとつの場面で、一度に表示できるせいぜい10〜20字で、2行以内という文字数制限におさまるよう訳文を作ります。一方、吹替の翻訳は、登場人物の口の動きに合わせて、あまり不自然でない言葉を選ぶ必要があります。現在では英語以外の言語に対応した翻訳家も多く求められています。 つくには? 語学力や日本語の表現力が必要なことは言うまでもなく、映画の字幕ならではの手法やルールがあります。まずは映像翻訳の学校などでスキルを身につけた後に、翻訳制作会社や映画配給会社に就職するのが一般的です。関連学科 英語通訳翻訳科/外国語学科通訳・翻訳コース/グローバル語学学科 などどんな仕事? 映像やテレビなどの撮影現場から、アミューズメントパークや博物館の展示物まで、さまざまなシチュエーションで必要となる造形物を製作します。一口に造形といっても、スーツ(着ぐるみ)、模型やプロップ(小道具)、ジオラマにミニチュアモデルなど実に数多くの種類があり、さらにはフィギュアやガレージキット、特殊メイクも含めて特殊造形とすることもあります。つくには? 映画会社やメイクアップスタジオなどで経験を積んでいきます。創造力を養うための情報収集のほか、外国語も身につけておくと活動の場が広がります。 関連学科 テレビ美術科/特殊メイク学科/フィギュアデザイン学科 などどんな仕事? 映画撮影のときに、監督の横で撮影内容の詳細を記録する仕事です。具体的な仕事内容は、まず撮影のすべての行程を把握し、天候、撮影時間、小道具からキャストの髪型、立ち位置など、常に「芝居のつながり」を考えながら管理し、記録していきます。撮影終了後には、この膨大な記録を元に、編集作業にも立ち合います。監督の考えをしっかり把握・理解していないとできないことから、いわば監督の秘書役ともいえるポジションです。つくには? 在学中からインターンシップなどで経験を積む人が多く、俯瞰力と体力が必要な仕事です。関連学科 映像学科/映画制作科 など小道具から着ぐるみまで撮影内容を細かく記録・管理火薬やワイヤーでダイナミックに魅せる洋画には欠かせない職業特殊造形家スクリプター操演技師映画翻訳家

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